東芝メディカルシステムズ/超音波診断装置新製品発表会
東芝メディカルシステムズは、5月11日にJPタワーホール&カンファレンス(東京・千代田区)にて、超音波診断装置「Aplio iシリーズ」の新製品発表会を開催した。
同シリーズは、最高24MHzのプローブによる超高周波イメージングや新3Dレンダリングをはじめ、数々の新開発技術を搭載したAplioの最上位機種で、機能別に「700」「800」「900」の3製品がある。
発表会では、同社代表取締役社長の瀧口登志夫氏が超音波事業戦略について説明。その中で同氏は、「当社の超音波診断装置はこれまで腹部、放射線科の領域で強みを発揮してきたが、今後は循環器、周産期領域の強化が必要と認識している。Aplio iシリーズはそれらの領域への応用を広くカバーしつつ、超音波診断装置の新しい可能性を実感できる装置」と新製品の位置づけを語った。
続いて超音波開発部の川岸哲也氏が、「Aplio iシリーズ」の製品概要を解説。同シリーズに採用された代表的な新技術の1つとして『iBeam Forming』を挙げ、「同技術は超音波の送受信ビームの形状を均一に細く高密度にすることで、画像の高精細化を実現するテクノロジーだ。製品別に機能が異なり、700は2次元的、800は3次元的にビームを細くできる。加えてフラッグシップの900はボリュームをリアルタイムで映像化する性能を持つ」と説明した。
その後、「Aplio iシリーズ」の開発に携わった川崎医科大学の畠 二郎氏が、同シリーズの使用経験と期待される臨床的有用性について語ったビデオを上映。最後に、製品の特長や各機能の使用方法等を説明するためのデモンストレーションが実機を用いて行われた。