MeWCAシンポジウム2016

 医療福祉クラウド協会(MeWCA)は、5月24日に文京シビックホール(東京・文京区)で「MeWCAシンポジウム2016」を開催した。
 シンポジウムは、「基調講演」「医療・介護・健康分野における各省庁の取り組み」「MeWCA講演(パネルディカスッション)」の3セッションで構成。「基調講演」では元木 剛(日本アイ・ビー・エム)、吉沢正道(日本プライベート・エクイティ協会)の両氏が、「Watsonが拓く医療への応用」「ヘルスケア産業におけるファンドの活用」について講演した。
 各省庁の取り組みを示した第2セッションでは、西原栄太郎氏(内閣官房)が、「IT戦略の動向について」をテーマにIT総合戦略本部の概要、世界最先端IT国家創造宣言および医療・健康・介護分野へのITの施策について語った。
 吉田宏平氏(総務省)は、「医療・介護・健康分野におけるICT利活用の推進」の中で、ネットワーク化・データ活用・クラウド時代の医療ICT連携の視点から、地域包括ケアのあり方について解説した。
 高木有生氏(厚労省)は、「医療等分野におけるICT施策の動向について」の中で、マイナンバーのインフラ活用における識別子(ID)導入のイメージおよび画像診断のICT活用、電子処方せんの運用などについて説明した。
 吉田恵理氏(経産省)は、「健康長寿社会の構築に向けて」の中で、平均寿命と高齢化率、予防医学の必要性などのデータを掲げ、同省が推進する「健康経営」(健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること)への具体的策定について述べた。
 井上 仁氏(スポーツ庁)は、「スポーツ庁設置とスポーツを通じた健康増進施策について」の中で、創設8ヵ月の新庁の役割と具体的任務、スポーツが国民の健康に及ぼす影響や今後の地域スポーツ推進方策への提言等について解説した。


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