第45回国際福祉機器展/恒例の機器展‐最新型の国産福祉車両が一堂に会す
アジア最大級の総合福祉機器展である国際福祉機器展が、10月10~12日、東京ビッグサイト(江東区)で開催された。第45回目の今展示会には、過去最大の会場に14ヵ国・1地域から546社・団体が出展。3日間の累計来場者数は11万9452人に達した。
会場には例年、日本の自動車メーカーが福祉車両(車椅子使用者や足腰の弱った高齢者の乗降を支援する装置を搭載した特殊車両)を展示する。今展示会においても、最新型を含む数多くのモデルが一堂に会した。
トヨタと同社グループ企業のダイハツは、今回から合同展示となった。トヨタは、助手席側の2列目シートが回転・電動昇降する「サイドリフトアップチルトシート装着車」のヴェルファイア(3ナンバー・3列シートミニバン)を初出展。ダイハツは、荷室に車椅子を積み込むためのスロープの操作力を従来比で40%低減する等の改良を施した「スローパー仕様」の軽福祉車両を初出展したほか、同月3日に発売した通所介護事業施設向け送迎支援システム「らくぴた送迎」のデモを行い、来場者に好評だった。なお「らくぴた送迎」は、送迎計画や送迎中の運転者と施設の相互連携等を支援するICTシステムである。
ホンダは軽自動車のベストセラーカーであるN-BOXの福祉車両「スロープ仕様」を初展示するとともに、展示会初日に報道発表した「チェアサポートリフト」(約30㎏までの車椅子を電動昇降するオプションパーツ)を会場で一般公開した。日産は、アウトドアユースを意識して内外装をドレスアップした福祉車両、セレナ・チェアキャブ(参考出品)が来場者の注目を集めていた。