池上通信機/顕微鏡用近赤外可視光カメラ MKD-800IRを販売開始
池上通信機では、外科手術顕微鏡カメラシステムで培ったノウハウにより、近赤外領域の蛍光撮影と可視光(カラー)映像の同時撮影を可能にした「顕微鏡用近赤外可視光カメラ MKD-800IR」を新開発。血管造影などの近赤外蛍光だけでなく、周辺部位を可視光で捉えることにより、術野観察・確認への活用が期待される。
本製品は、「第72回日本臨床眼科学会 併設器械展示会」にて製品発表する眼科手術向け3D映像システム「Vigilate®(ビジラーテ) 3Dシステム IHS-300」と同時に池上初の医療機器として、2018年10月より販売を開始する。
今回新開発したMKD-800IRは、手術顕微鏡に取り付け、ICG蛍光観察の撮影に優れた効果を発揮する顕微鏡用近赤外可視光カメラ。手術のナビゲーションとして、インドシアニングリーン(以下ICG)を投与し、ICGから発生する近赤外蛍光を画像化するICG蛍光法が、脳動脈クリッピング術を行う際の血流観察などに応用されている。
フルHDの高画質によるICGの近赤外蛍光撮影に加え、可視光(カラー)映像を同時に撮影でき、2つの映像を重畳できるため蛍光造影部分だけでなく可視光により周辺部位も鮮明に撮影できる。蛍光造影部分は、周辺部の状況により、白色だけでなく緑色や青色等任意の色に変更し、観察が行えるため血管などをより判りやすく把握できるようになる。
使い勝手に合わせて単画面のみでなく多画面での表示も可能。単画面表示では、可視、近赤外、重畳映像を切替えて表示が行える。多画面表示の場合は、可視、近赤外、重畳映像の内2種を選択し、ピクチャインピクチャと2分割表示が可能。また3分割表示にも対応しているため、3種の映像を同時に表示することで、全ての映像を一目で確認できる。
また、ビデオレコーダなどで記録した画像は、学会発表、論文など、これからを担うドクターの手技向上のための教育や医療の発展に寄与する。
問い合わせ先=池上通信機 営業本部 メディカルソリューション営業部
TEL:03-5748-2271