日立製作所/小型陽子線治療システムを徳洲会から受注
日立製作所は、このたび、徳洲会グループから、湘南鎌倉総合病院の隣接地に建設が計画されている「湘南鎌倉先端医療センター」に設置する小型陽子線治療システムを受注した。日立製作所としては初めての小型陽子線治療システムの受注となる。
世界的に陽子線治療システムの小型化への需要が拡大する中、日立製作所は一治療室に特化した小型陽子線治療システム(以下、1G(ワンガントリ)コンパクトシステム)を開発した。1Gコンパクトシステムは、機器の配置を最適化することで、従来システムと比較して設置面積を約70%に縮小し、都市部の限られた敷地内での設置を実現するとともに、導入に関わる費用と期間を抑えている。今回受注した1Gコンパクトシステムは、がんの形状に合わせて陽子線を照射できるスポットスキャニング照射技術と、高精度な位置決めが可能なコーンビームCTを搭載した360度回転ガントリから構成されており、小型化と高機能を両立している。
湘南鎌倉先端医療センターは、全国で339の医療施設を運営する徳洲会が、湘南鎌倉総合病院の隣接地に建設を計画しており、2020年9月に完成予定。地下1階地上4階建てで、陽子線治療、BNCT(ホウ素中性子補足療法)、RI(放射性同位元素)内用療法、PET(陽電子放射断層撮影)を用いた創薬研究・支援などに取り組む予定。
問い合わせ先= 日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 放射線治療システム事業部
TEL:03-6284-3741