Medtec Japan 2018
医療機器の製造・設計に関するアジア最大級の展示会・セミナー「Medtec Japan 2018」が、4月18~20日に東京ビッグサイト(江東区)で開催された。本年は3ホールに12エリアを設定し、560社/団体が参加。3日間合計の来場者は3万1062人を記録した。
「医療ICT・在宅医療・IoTエリア」は、ソシオネクストが医療機器メーカー向けにデザインキットとして提供するソリューションのうち、モバイル超音波画像シリーズに加わった「リニア7.5MHz(血管観察用)」「コンベックス3.5MHz(腹部観察用)」を初展示した。また、同社のCPUとGyrfalcon社(米国)のAIアクセレレーターを組み合わせた「省電力AIサーバソリューション」を参考出展。同ソリューションは、1秒間に400フレーム以上の画像を瞬時に認識・識別するAIサーバの提案であり、医療分野では超音波画像診断への応用を計画しているという。
「介護ロボット&機器開発エリア」で注目を集めていたのはMICOTOテクノロジーで、昨年に続き人体型医療教育用シミュレータ「mikoto(ミコト)」を展示した。同製品は、経鼻・経口気管挿管用のシングルタスクモデルと、経鼻・経口内視鏡検査および喀痰吸引のトレーニングも可能なマルチタスクモデルがあり、昨年3月の発売から合計14台が医療機関等に納入されている。同社は、気管に続く臓器のシミュレーションパーツの販売を予定している。
「メディカル測定・検査エリア」には、島津製作所が初出展。医療機関で主に研究目的で使われる卓上型マイクロフォーカスX線CTシステム「inspeXio SMX-90CT plus」などが来場者に好評だった。