京都科学

京都科学

<テーマ:We support Healthcare,with Medical Education Models.>
https://www.kyotokagaku.com/jp
ファントム(人体模型)を作り続けて70年
 京都科学は、「MRI性能評価」「DECT対応」の各ファントムを展示。また、「新生児全身」「Sim2BONE」、DECT対応の「痛風(足型)」「QA」などの放射線と超音波に特化したファントム群を参考展示した。
●MRI性能評価ファントム
 医療現場での3テスラMRIの普及により、ファントムの均一性が注目されている。「従来の水溶液充填物では3テスラ高磁場下での均一性が担保できず、精度管理に適さない」「均一性が担保されないと、その他の性能評価項目についても精密な評価ができないのではないか」などの不安を払拭する製品として開発されたのが「3テスラ対応MRI性能評価ファントム」。同製品は、化粧品にも使用されている流動パラフィンの新充填材を使用しており、経年劣化がない。そのため、スライス厚・空間分解能・均一性・画像の歪み・コントラスト等の評価を、より一層精密に行うことができる。

●単純撮影用新生児全身ファントム
 “1回の撮影で十分な情報量が欲しい”、“低線量に配慮したい”、“ポジショニングの難しさを克服したい”、など新生児撮影には多くのニーズがある。そうしたニーズに応えたのが「単純撮影用新生児全身ファントム」で、新生児撮影時の体位保持と撮影のトレーニングに効果を発揮する。生後間もない新生児の実物大モデルであり、臨床に近似した素材を使用。四肢は可動するのでポジショニングが実施できる。実習項目としては、患者の固定(用手的固定法/器具固定法)、X線(単純)撮影(胸腹部の立体正面撮影/臥位正面撮影/立体側面撮影/臥位側面撮影)などに適している。

 その他、「DECT対応QAファントム」(デュアルエナジー対応CT評価型ファントム)や、「DECT対応痛風ファントム」などを展示。共に新たに開発された線質依存性水等価材(WEM)を活用している。「Sim2BONEファントム」は、骨シンチグラフィを再現する椎体ファントムで、各種性能評価や散乱補正・減弱補正の検証ができる。また、超音波に特化したファントムとしてトレーニングモデル用に「新生児頭部ファントム」「婦人科診断ファントム」を展示。「新生児頭部ファントム」は、新生児の頭部超音波操作をトレーニングするものであり、「婦人科診断ファントム」は、典型的な婦人科症例を含み経膣・経腹超音波検査に対応することができる。共にスクリーニングの基礎から臓器別の手順、および臓器内病変まで超音波スクリーニングを段階的に実習することができる。


その他の記事

TOPへ