シーメンスヘルスケア

シーメンスヘルスケア

<テーマ:Let’s shape the future of imaging. Toghether.>
https://www.healthcare.siemens.co.jp/
新たな医療価値の提供を目指し、多彩な新製品群を出展
 シーメンスヘルスケアは、製品やサービスの提供だけでなく“新たな価値(バリュー)”の提供を目指しており、その価値の創造について、①プレシジョン・メディシンの拡充、②医療サービス提供の変革、③患者満足度の向上、④医療デジタル化の推進―を課題としており、今回はそれらを支える数々の製品を展示した。
●【新製品】マルチモダリティソリューション「nexaris Therapy Suites」
 複数モダリティのシステムの融合や患者寝台プラットフォームの共有により、治療中にMRI、CT、血管撮影装置をシームレスに利用可能としたマルチモダリティによるImage-Guided Therapyの新コンセプト「nexaris Therapy Suites」を発表。血管撮影装置とCTを組み合わせた「nexaris Angio-CT」と、X線透視・撮影装置とMRI、CTを組み合わせた「nexaris Angio-MR-CT」があり、同コンセプトに基づくIVR-CT「nexaris Angio-CT」を展示した。「nexaris Angio-CT」は、血管撮影装置とCTの相対的位置を把握することで装置同士の干渉に対する安全性を確保。CT撮影後は最小限の移動で血管撮影モードに移行できるため、治療中のモード切り替えの待ち時間を大幅に短縮でき、患者や術者の負担を軽減。さらに、画像のオートレジストレーション機能である「Instant Fusion」、2つのモダリティの患者情報を共有できる「Common Patient Registration」機能などを搭載し、ワークフローの改善効果も得られるようにしている。

●【新製品】モバイルワークフローCT「SOMATOM go. TOP」
 2017年に発売した「SOMATOM go」の上位機種である64列128スライスのモバイルワークフローCT「SOMATOM go.TOP」は、ハイエンドCTに搭載されている数々のテクノロジーとして、低被ばく検査を可能とする「Tin Filter」技術や、造影剤使用量を低減する低管電圧撮影技術、X線を2つのエネルギースペクトルに分割する「TwinBeam Dual Energy」技術などを搭載。また、同CT最大の特長であるCT本体から外したタブレット端末によって、被検者に優しくオペレーターにとって快適で効率的な検査環境を実現している。

●【新製品】デジタルマンモグラフィ「MAMMOMAT Revelation」
 デジタル乳房X線撮影装置の最新機種「MAMMOMAT Revelation」は、乳腺密度を自動評価・分類する「Insight BD」や、Dual Energyを利用した造影マンモグラフィ「TiCEM(Titanium Contrast Enhanced Mammography」を搭載。また、バイオプシー検査中に標本撮影が可能な「HD Tomo Biiopsy with InSpect」など、より正確な診断に貢献するための多彩な新機能を搭載。さらに、簡単な操作とシンプルなワークフローで検査の効率化をサポートするとともに、被検者に優しい機械設計となっている。

●【新製品】汎用超音波画像診断装置「ACUSON Juniper」
 日本の医療関係者の意見を取り入れて、コンパクトながら高度なアプリケーションとイメージング性能を備えつつ多様な検査に柔軟に対応するよう開発された汎用超音波画像診断装置「ACUSON Juniper」。同社の従来装置と比較して、設置面積を36%削減。16種類のプローブと5種類のプローブポートを備え多様な検査に対応しており、新設計のフロントエンジンにより、高感度でありながらノイズを低減した鮮明な画像を描出。さらに、シアウェーブ エラストグラフィ アプリケーション「Virtual Touch Quantification(VTQ)」を搭載し、非侵襲的な肝硬度計測を可能にしている。また、簡便な肝線維化評価をサポートする機能も有している。

●【新製品】3T MRI「MAGNETOM Vida」
 MRIは、新しい技術コンセプトである「BioMatrix Technology(バイオマトリックステクノロジー)」を搭載した最新型3T MRI「MAGNETOM Vida」を展示。同装置は、被検者の呼吸情報を検知・モニタリングする「BioMatorix Sensors」、システムが的確に患者の体型をモニタリングし、磁場の均一度を上げる「BioMatorix Tuners」、ガントリのタッチパネルで簡便な操作を実現する「BioMatrix Interface」など同社が新開発した「BioMatrix Technology」技術により、被検者の特性によるばらつきを抑えた再現性の高いハイクオリティな画像を描出できるようにした。

●AI搭載3Dカメラ「FAST 3D Camera」
 CTコーナーでは、「SOMATOM go.TOP」のほかに、RSNAで「SOMATOM Edge Plus」も展示された。同装置には、シーメンスヘルスケアが2018年4月に発表したAI搭載3Dカメラ「FAST 3D Camera」を搭載することが可能。このカメラにより、CT装置が被検者を自動で認識し、寝ている向きや体型、身体の大きさや厚さによって寝台の高さを自動で調整、位置決め撮影の開始位置まで天板が移動する。CT検査のワークフローを改善するソリューションとして期待されており、今後シーメンスでは同カメラを搭載可能なCT装置を増やしていく予定であるという。


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