バリアン メディカル システムズ
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最新型の医療用リニアック「Halcyon」を中心に各種機器・システムを展示
バリアン メディカル システムズは、2017年末に薬機法承認を得た最新式医療用リニアック「Halcyon」を展示。ブースでは、同リニアックに搭載された二段式MLC「Dual-layer MLC」も展示された。また、SRS治療専用ツールとして「HyperArc」を展示。治療計画をテンプレート化することで、複雑なSRSの治療計画を簡便に組むことができるほか、治療計画を医療用リニアック「TrueBeam」に送ることにより、放射線治療の実施についても迅速化するという性能を誇る。その他、画像再構成技術「Iterative Cone-Beam CT(Iterative CBCT)」や、放射線治療計画システム「Eclipse」の最新バージョンが展示され、来場者の関心を集めていた。
●【新製品】医療用リニアック「Halcyon」
リング型の最新式リニアック「Halcyon」は、患者に優しい100cmのボアを有し、閉所恐怖症の患者や治療体位にも柔軟に対応。また、従来装置に対して1回転15秒と4倍のガントリ速度で、治療にかかる時間を短縮することにより、治療件数の増加を図ることができるほか、据え付けからコンディショニング調整までおよそ3週間と短期間での設置が可能であることから、治療装置更新時の治療の空白期間を極力抑えることができる。さらに、2段構造のMLC「Dual-Layer MLC」を搭載。線量収束性に優れ、高品質な治療を可能としている。
●【新製品】画像再構成技術「Iterative Cone-Beam CT(Iterative CBCT)」
画像再構成技術「Iterative Cone-Beam CT(Iterative CBCT)」は、軟組織構造をより良好に画像化し、高品質の画像を生成する高度な逐次近似法を用いた技術である。放射線治療が高度化していく中、身体の内部構造の視認性を高め、位置を確認するための高画質化は、治療プロセスにおいて重要。「Iterative CBCT」は、ノイズが低減され画像均一性が向上し、コントラストが向上するとともに、臓器確認のための鮮明な視覚化を支援することにより、内臓など身体の内部構造の視認性を高め、位置を確認するための高画質化を実現している。
●放射線治療計画システム「Eclipse」
放射線治療計画システムは、新バージョンの「Eclipse 15.5」を紹介。最適化プロセス「Multi – Criteria Optimization(MCO)」を搭載し、「RapidPlan」と既存の最適化ワークフローとの併用が可能で、患者に適した治療計画を最適化。GPUによる高速処理により、複雑な治療計画を迅速かつ効率的に作成可能となっている。