フィリップス・ジャパン

フィリップス・ジャパン

<テーマ:First Time Right>
http://www.philips.co.jp/healthcare
最新の企業理念による新製品を除幕式で公開
 フィリップス・ジャパンは、今回も初日に新製品をアンベール方式で公開した。堤 浩幸代表取締役社長は、「①有益かつ、意思決定をサポートするデータの活用、②正しい治療方針を決定するための適切な検査の実施、③患者負担の低減、医療従事者へのサポートの強化、④医療クオリティを向上しつつコストの低減を同時に実現、以上4項目がコンセプトであり、それにマッチングしたブース作りを実践した」と語り、製品紹介に先駆け「『トータル、エンド・トゥ・エンドの価値創造』という当社の新しい企業理念を反映した最初の2機種」と述べた。
●【新製品】3テスラMRI「Ingenia Elition 3.0T」
 除幕式で公開された新製品のうち「Ingenia Elition 3.0T」は、2018年4月5日に国内販売を開始したばかりの最新型の3.0テスラMRI。高速撮影技術「Compressed SENSE」の採用により、従来比で50%以上撮像時間を短縮し、同じ撮影時間で従来以上の高分解能化が可能となったこと、およびスルーレート220の傾斜磁場コイルを新たに開発し搭載したことにより、従来比60%以上の空間分解能改善を達成。また、患者のストレス改善を目的に、ドイツの寝具メーカーと共同開発した低反発のマットレスを採用したなどが特長となっている。

●【新製品】PET/CT装置「Vereos PET/CT」
 PET/CT装置「Vereos PET/CT」(17年10月国内発売)も除幕式で実機を公開。同装置は、自社開発のデジタルフォトンカウンティングを採用したデジタル半導体と、クリスタルと半導体の受光面(素子)を1対1で対応させる1to1カップリングの採用により、画質の分解能および検査精度が向上した。CT部分には、逐次近似応用画像再構成と金属アーチファクト低減再構成を実装した診断用64/128スライスCTが採用されている。展示ブースでは、「臨床においては、がんの質をより高精度に把握する成果が期待できる」と臨床効用を説明していた。なお、同装置は海外で40台が稼働している。

●【新製品】二層検出器CT「IQon Elite Spectral CT」
 CTコーナーでは、デモ端末を9台設置して二層検出器CT「IQon Spectral CT」の機能や臨床における有用性を、国内13施設で稼働中の装置で撮影された臨床画像等を介して紹介した。併せて同端末では、18年4月11日に国内販売を開始した二層検出器CTの上位モデル「IQon Elite Spectral CT」の海外症例の解説等も行われた。
 なお、「IQon Elite Spectral CT」は、画像処理を大幅に向上させる「HyperSight Elite Spectral Reconstructor」を開発して搭載し、骨髄イメージングを描出するカルシウム抑制画像による骨挫傷の診断や主に治療計画用の電子密度画像による軟部組織の評価等が可能となった。

 その他、18年3月11日に発売した超音波診断装置用の「el18-4 pureWaveトランスジューサ」と、「AI Breast機能」を実機に搭載してデモを実施。国内で20台稼働の実績を持つ血管撮影装置「Azurion」や、診療統合画像・所見システム「InGent Portal」の提案も人気を博していた。


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