シーメンスヘルスケア/新しいコンセプトを発表
シーメンスヘルスケアは、幅広い製品ポートフォリオと蓄積された経験を活かし、イメージングの側面からさらに安全で高度な治療を支援する新しいコンセプト「nexaris Therapy Suites(ネクサリス セラピー スイート)」を発表した。
nexaris Therapy Suitesは、複数モダリティのシステムの融合や患者寝台プラットフォームの共有により、治療中にMRI、CT、血管撮影装置をシームレスに利用することを可能にしたことで、患者の移動を最小限に抑え、高い安全性と容易な操作により、快適な環境下で高度な治療を支援する。
nexaris Therapy Suitesには、血管撮影装置とCTを組み合わせたIVR‐CT「nexaris Angio-CT」、X線透視・撮影装置とMRI、CTを組み合わせた「nexaris Angio-MR-CT」がラインナップされ、施設のニーズに合わせた最適な治療支援ソリューションの提供が可能となる。
■「nexaris Angio-CT」
● Quick Switching
▽血管撮影装置とCT装置の相対的位置を把握することにより、装置同士の干渉に対する安全性を確保し、CT撮影後最小限のCT移動で血管撮影モードへの移行が可能になる。治療中にモード切り替えするための待ち時間が大幅に削減でき、患者や術者の負担軽減にもつながる
● Instant Fusion
▽装置同士の相対的位置と患者位置を把握し画像を自動で同期するため、CT撮影後すぐに3Dロードマップを実行することができる。これにより、ワークフローの改善だけでなく、患者の被ばく低減にも効果が期待できる
● Common Patient Registration
▽血管撮影装置の操作コンソールで登録した患者情報を、CT装置側に自動転送することが可能なため、検査前の準備がより簡便になり、入力ミスの発生も抑制することができる
● 2 + 1 room Layout
▽隣接する検査室を仕切る自動扉を2枚にすることで、スライディングガントリCTの格納スペースを作ることが可能。どちらの部屋でもCT撮影が可能なだけでなく、撮影後はCTガントリが邪魔にならずに広いワーキングスペースを確保する
■「nexaris Angio-MR-CT」
▽X線透視・撮影装置を備えたハイブリッド手術室に、MRIやスライディングガントリCTを追加することが可能。各装置をシームレスに使用するために、GETINGE社と共同で新しいMAGNUS手術台を開発。これにより、患者を移し替えることなく手術台に寝かせた状態のままで、X線透視・撮影装置、CT装置、MRI装置の利用が可能になり、3つの大型モダリティの画像を治療中に利用することで、新たな治療への応用が期待される