キヤノンメディカルシステムズ/熊本大学とボルドー大学でMRI撮像へのディープラーニング適応の研究を開始
キヤノンメディカルシステムズは、AI技術の一つであるディープラーニングのMRI撮像への適応、DLR(Deep Learning Reconstruction)に関して、3月から熊本大学、および仏国 ボルドー大学との共同研究を開始する。
DLRは、ディープラーニングを用いてノイズの多い画像からノイズを除去するノイズ除去再構成技術であり、ノイズの多い画像とノイズの少ない画像との関係性をコンピューターで解析・モデル化させることで新たに得られた画像のノイズを除去することが可能となる。単に画像を高分解能で撮像できるだけでなく、従来検査では困難であった超高分解能撮像を短時間で行なうことが可能となるため、超高分解能撮像の臨床検査への適応とその有用性に関して高い注目が集まっている。また、一般的な平滑化フィルターと比べると、ノイズ除去に伴う画像の劣化が極めて小さく、実質の信号自体の変動が少ないという特性により単なる画質改善効果だけでなく、ノイズの影響を受けやすい定量解析の安定性を向上できる可能性もあり、今後のMRI検査の概念を大きく変える技術として期待されている。