日立製作所/超音波診断装置に検査者の負担を軽減する機能を追加
日立製作所は、超音波診断装置「ARIETTA Prologue(アリエッタ プロローグ)」に、プローブの動きを自動判別して超音波診断装置の操作を行なうことができる 「Scan‐Synced Control(ScanSync)」機能を搭載して販売を開始した。
「ScanSync」機能は、プローブの動かし方で超音波画像のフリーズ(画像静止)、静止画保存、フリーズ解除(リアルタイム画像表示開始)の操作を行なうことができる。両手がふさがっている時や超音波診断装置の操作パネルに手が届かない時に、検査者は無理な体勢をとらずに意図した静止画を撮像することで検査者の身体的負担の軽減やワークフローの効率化を実現する。
今回追加搭載された「ScanSync」機能は、特別なスイッチやリモコンなどを必要とせず、新たに開発した画像認識技術により画像をリアルタイムで解析してプローブの動きを自動で判別する。通常の画像撮像(Scan)に加え、静止画保存などの操作を同期(Sync)して行なうことにより、操作パネルによる一定の操作の必要がなくなるためワークフローの効率化を実現する。また、整形領域だけでなく不自然な姿勢や両手がふさがることが多い下肢血管検査や、乳腺・甲状腺エコー下生検、および動物などの検査でも有用性が期待されている。