名古屋大学・サトーヘルスケア/患者の安心・安全につながるIoTサービスモデルの実証研究を共同で実施
先進技術の利用により医療サービスの変革を目指す「スマートホスピタル構想」を掲げる名古屋大学医学部附属病院のメディカルITセンターと、同構想に参画するサトーヘルスケアは、共同でICT/IoT技術で入院中の患者への医療サービスや安全性の向上を実現するサービスモデルの実証研究を実施する。本年2月より名古屋大学医学部附属病院の医療従事者および入院中の患者を対象に実施予定である。
同研究では、医療従事者と患者の双方がIoTデバイスを身に着け、医療従事者の業務プロセスや患者のバイタル情報を高精度に収集・記録・集約し、繁忙時間帯の見える化による適正な人員配置や異常時対応の迅速化などを通じた医療サービスの向上を目指す。具体的には、同社の提供する「高精度屋内位置測位システム」で医療従事者の位置を病室のベッド単位で検出し、今まで見えなかった医療従事者の業務状況や患者とのコミュニケーションを可視化する。さらに今後、ホシデン製のバイタルモニタービーコンを取り入れ、患者のバイタル情報(脈拍数や活動量、ストレスレベルなど)の測定をリアルタイムに行うことにより、医療従事者が患者の状態変化を迅速に把握できるようにしていく予定である。