第5回医機連メディアセミナー
一般社団法人日本医療機器産業連合会(以下「医機連」)は、11月20日に同連合会会議室(東京・新宿区)で第5回医機連メディアセミナー「医療機器産業成長に向けた取り組み~全国の中小企業を医工連携でつなぐ/医療ICT活用の推進に向けて~」を開催した。
冒頭、医機連会長の渡部眞也氏が挨拶。「来年度の医療・介護の同時改定に向け、社会保障システムや、薬事当局の規制、特に新しいイノベーションへの取り組み方、産業振興など、さまざまな観点から、活発な議論が行われている。医機連も引き続き取り組んでいきたい」と語った。
今村 清氏(商工組合日本医療機器協会理事長)は、「医療機器産業の成長を支える医工連携の取り組み~全国の中小企業をつなぐ~」を講演。まず、設立107年目となる商工組合日本医療機器協会について、その変遷や事業内容、400社以上の医療機器関連企業が集まった本郷地区(メディカルヒルズ本郷)を紹介した。その後、同協会の重点事業の1つで医工連携への取り組みである「ものづくり企業との展示・交流・商談会の開催事業」について、各地の高い技術を持ったものづくり企業と会員の医療機器メーカーとのマッチングを行うようになった経緯、その具体的な方法や効果を説明。「医療現場とものづくり企業との間に、医療機器市場と法規制に関する実際的な知識を持つ製販企業が入り、3者が結集して連携を密にし、医療機器の開発・製造を行っていく」と述べた。
和田賢治氏(医機連産業政策会議議長)からは、10月6日開催した医療産業界、アカデミア、行政庁による意見交換「第1回革新的医療機器創出のための官民対話」と、10月27日開催され30を超える国と地域の薬事規制当局の責任者が参加した「薬事規制当局サミットシンポジウム」の実施報告があった。