日立製作所/Hitachi Social Innovation Forum 2017 Tokyo
日立グループの最大規模の恒例イベント「Hitachi Social Innovation Forum 2017 Tokyo」が、11月1日と2日の両日に東京国際フォーラム(千代田区)で開催された。
展示会場では、働き方改革を見える化の視点から具体的に紹介した「WORKSTYLE INNOVATION」、製造現場のノウハウのデジタル化を示した「INDUSTORY」、発電ソリューションやロボティクスを紹介した「ENERGY」、デジタル技術による医療・介護への応用を展示した「HEALTHCALE」など全8つのセクションに分けて日立グループの最先端技術が示された。
また、AI(人工知能)やIoT時代における日立製作所のソリューション展開をベースにした講演やビジネスセッション、およびセミナーが2日間を通じて行われた。
ビジネスセッション3「近未来の『医療×AI&デジタル』」では、中田典生氏(慈恵医大)、西原広史氏(慶大)、渡部眞也氏(日立製作所執行役常務ヘルスケアビジネスユニットCEO)の3名によるセッションがプログラムされ、中田、西原両氏は専門領域でのAIおよびデジタル技術の現状と今後の方向性について述べた。中田氏は、「AIの登場で『人間対AI』ではなく『AIを使う人間とAIを使わない人間の競争』となる」との見解を示した。西原氏は、遺伝子診断とがん治療について解説し、AIの使用によるさらに精度の高い診断の可能性を示した。渡部氏は、ヘルスケア領域での日立製作所のAIの取り組みを説明し、AIやビッグデータの同社の取り組みや可能性を述べた。