日本放射線腫瘍学会/プレスカンファレンス
日本放射線腫瘍学会(JASTRO)は、11月17日~19日にナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(大阪市北区)で第30回学術大会を開催する。大会長は、手島昭樹氏(大阪国際がんセンター)。それに先立つ10月20日に同学会は、同大会の概要と学会活動を紹介するプレスカンファレンスをフクラシア八重洲(東京・中央区)で行った。
JASTRO理事長の茂松直之氏(近畿大)の挨拶後、第30回学術大会の内容を手島氏が紹介した。手島氏は、「JASTROは設立30周年を迎え、会員数も3900人を超える学会に成長したが、日米欧の放射線治療適用率格差は改善されていない。この差を乗り越え、質の高い治療を患者さんに届けるための議論を大会で行っていきたい」とメインテーマ「放射線腫瘍学の役割拡大:ビッグデータ時代における挑戦」の主旨を説明し、市民公開講座の充実や、スマホシステム対応セッションなどにより、活発な意見交換を期待していると述べた。
次いで、放射線治療の現状と課題について同学会がん放射線治療推進委員長の永田 靖氏(広島大)が講演。特に同学会の課題である人材育成についての取り組みを紹介した。そして、同学会粒子線治療委員会委員長の櫻井英幸氏(筑波大)が、粒子線治療の最新事情について説明。最後に、同学会施設認定委員会委員長の塩山善之氏(山形大)が、2016年から開始した「JASTRO認定施設制度」について解説した。