インターシステムズジャパン/IoTを活用した医療サービス向上のための「患者インターフェース」の共同研究開発を開始
インターシステムズジャパンは、鳥羽商船高等専門学校と地場のITベンダーであるゼクトの3社にて、インターシステムズのデータプラットフォームを活用し、鳥羽商船高専とゼクトが医療機関における患者サービス向上を目的にIoTを活用したインターフェースの共同研究開発に着手した。
ゼクトは、スマートフォンを用いた人間ドックや健康診断などの検査案内システムの開発など施設内における病院側と受診者あるいは患者間のインターフェースの構築、保守、運用面で豊富な実績を持っている。
鳥羽商船高等専門学校は、全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)で最優秀賞を受賞するなど数々の実績を積むと同時にスマートフォンなどを活用したIoT構築のノウハウを持っている。
ゼクトと鳥羽商船高等専門学校は、インターシステムズのマルチモデルデータベース「InterSystems Caché (キャシェ)」を用いて、双方が持つ経験とノウハウを共有し共同研究開発を行うことで医療機関およびユーザーそれぞれのニーズを満たす患者本位のインターフェースの展開を目指す。
今後の研究開発では、診療の予約、リマインド、施設内における誘導、医療データの提供、会計、薬の処方、予防医療のためのフォローアップなどさまざまな場面において病院と患者の情報共有がスムーズに行われるように、スマートフォンなどをインターフェースとして活用してリアルタイムでデータ処理を行うことで医療の質およびサービスの向上に繋げるとともに、IoTによりデータの分析、管理を行う。また、将来的には病院と患者の情報共有の一環として、日常的に発生する万歩計のデータや食事データ、薬の服用情報、さらに健康管理情報としての血圧、体重などのデータについてそれぞれのデバイスとスマートフォンを通じて収集し、健康増進および予防医療に繋げられることを期待している。
蓄積したさまざまなデータの利活用については、安全かつ高速なデータベースの利用が不可欠となるため、医療系ビッグデータの処理と分析で多くの実績があり、高速なパフォーマンス、高い拡張性、堅牢な信頼性を持つインターシステムズのInterSystems Caché を採用することにより、日々蓄積される数億件のデータ処理に対応する。
同研究開発は、地場の医療施設だけでなく首都圏などの医療施設や大学などの研究機関とも協力することが決定しており、都市部と地方の医療格差の低減やデータの相互利用により、学術的な研究にも寄与できることにも期待が持たれるものである。