NEC/湘南慶育病院と協業し、「クラウド型問診サービス」を提供開始
日本電気(NEC)は、湘南慶育病院が掲げる地域住民の健康に深く寄り添い、自宅でも病院の診察室のような環境を提供するコンセプト“Hospital in the Home”の実現に向け、先進的な医療ICTサービスの提供において湘南慶育病院と協業する。
第一弾として、11月6日の湘南慶育病院の開院に合わせて来院患者に対する「クラウド型問診サービス」を提供開始する。
湘南慶育病院は、官民一体となったまちづくりを推進する神奈川県藤沢市のマスタープラン“健康と文化の森”構想の中核病院として位置づけられ、藤沢市の地域住民の健康を守る拠点として開院する。また、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスと連携し、大学と密に連携する日本で初めての民間病院として産学連携にも力を入れていく。
高齢化や核家族化が進行して独居世帯が社会問題化している中で、在宅時における遠隔医療や健康相談サービスなど地域住民のために先進的な医療ICTサービスを提供していく予定である。
NECの「クラウド型問診サービス」は、来院患者の自覚症状や生活歴、既往歴などの問診情報を診察前にタブレット端末から入力して患者から適切に情報収集する。これにより、医師や看護師が患者の健康状態を把握した上で診察することが可能となる。また、電子カルテと連携することにより、医師の診療記事作成など業務効率化を支援する。
今後両者は、来院患者を中心に健康・医療・介護の生涯データを一元管理し、研究に活用できる仕組みを構築する予定であり、NECの「クラウド型問診サービス」をもとに、在宅時などで日常の健康状態の把握が可能な遠隔健康相談サービスの研究開発を行い、地域住民の健康な暮らしの実現に向けて取り組んでいく。また、同サービスをモデルケースとして、将来的には全国へのサービス展開を目指す。