フィリップス エレクトロニクス ジャパン/MRI新製品発表とMR先端技術講演会を開催
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、8月26日にコクヨホール(東京・港区)で「Philips MRI先端技術講演会2017」を開催した。同講演会は、「1.5テスラMRI新製品の運用および臨床応用」と「Compressed SENSEシンポジウム&パネルディスカッション」の2部構成で行われた。
冒頭、同社代表取締役社長の堤 浩幸氏が挨拶。「フィリップスは、製品だけでなく、ソリューション、サービスを提供し、新たな健康な生活を作るための基盤づくりを考えたアーキテクチュラルビジネスを展開していく。今日紹介するMRIはそのための大きな一歩である」と述べた。
門原 寛氏(同社DIビジネスマネージャー)は、新製品である1.5テスラMRI「Prodiva 1.5T CX」の3つのコンセプト、臨床のパフォーマンスを上げるdSync technolology、ワークフローを向上させるBreeze Workflow、経済性追求のROI(Return On Investment)の詳細と特長を紹介。続いて、同MRIの世界1号機を導入した聖隷三方原病院画像診断部の松本卓弥氏が実際の検査運用における有用性、放射線科医長の高橋 護氏が臨床応用における有用性を語った。
第2部では、小原 真氏(同社MR Clinical Science)が、最大限の高速化と最小限の情報劣化を両立する「Compressed SENSE」の技術解説を行い、続いて野田誠一郎氏(熊本中央病院)が体幹部・心臓領域、阿部香代子氏(東京女子医大)が脳神経領域、五島 聡氏(岐阜大病院)が肝臓領域における「Compressed SENSE」のメリットと可能性を述べた。その後、梶田公博氏(岐阜大病院)、後藤康裕氏(東京女子医大病院)が加わってパネルディスカッションが行われ、同技術の臨床応用への大いなる期待が語られた。