第5回モニタ精度管理セミナー
公益社団法人日本診療放射線技師会(JART)と一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は7月1日、JART講義室(東京・港区)において、第5回モニタ精度管理セミナーを開催した。
同セミナーは、医用画像表示モニタの基礎知識からモニタの品質管理のデモンストレーションやモニタ実機によるヒヤリハット体験、モニタの品質管理に関するガイドラインの紹介などモニタ精度管理について学ぶもので、今回が5回目の開催となる。
はじめに松田恵雄氏(JART理事)が、『医用画像表示用モニタの特徴と品質管理の実態』を演題に講演。液晶モニタの輝度やGSDF階調の特性、デジタル画像の取り扱いガイドラインについて説明し、「医療機関内で画像表示に関する正確な知識を持ち、モニタ選択や管理を行える職種は診療放射線技師しかいない」とモニタ精度管理における診療放射線技師の役割を強調した。
その後JIRA担当者が、『モニタ実機によるヒヤリハット体験』を講演し、実機を用いた医用画像表示モニタに関する具体的なヒヤリハット事例と、その対処法等を説明。次いで、モニタの品質管理に関するガイドラインを紹介した。
また、諏訪和明氏(獨協医科大学越谷病院)が『病院での品質管理について』と題し、同院での具体的なモニタ品質管理の取り組みを説明した。
最後にモニタの品質管理のデモンストレーションが行われ、実機を用いての目視試験・測定試験の実際についての講演と実演があり、松田氏がセミナーを総括した。