JETRO/MEJと業務協力に関する覚書を締結
日本貿易振興機構(以下JETRO)と一般社団法人Medical Exellence JAPAN(以下MEJ)は、7月3日にJETRO本部(東京・港区)において、業務協力に関する覚書を締結した。目的は日本の医療機器・サービス企業等の海外展開の支援。出席者は、JETRO理事長の石毛博行氏とMEJ理事長の山本修三氏。JETROは、海外での事業化を支援するノウハウの所有、後者は医師とのネットワークに基づく医療領域の専門人脈、会員企業各社による国際活動の経験を強みにしている。
冒頭、石毛理事長が連携の目的と狙いを解説。「世界で医療は新たな成長分野として注目され、アジア等の新興国では欧米、韓国、中国企業に比して、日本企業は積極姿勢に欠ける。6月9日に閣議決定された『未来投資戦略2017』で、医療・介護の国際展開のうちアウトバウンドの推進は、MEJとJETRO等を活用しながら行っていくとしている。連携はこのことを受けてのもの。連携効果として、①医療分野での日本のブランドイメージの効果的打ち出し、②海外の政府や医療関係者への“訴える力”の拡大、③MEJ企業への、きめ細やかな海外展開支援の実施などがある」。
山本理事長は、MEJの概要を述べた後、「JETROのミッションは日本の産業振興であり、MEJのそれは日本の医療の国際展開である。両者の協力の意義は大きい」とした。
直近の連携プロジェクトとしては、9月にタイのバンコクで開催される医療機器展示会における「ジャパンパビリオン」での連携広報がある他、11月のドイツや来年1月のUAEにおける大型医療イベントへの参加がある。当面のターゲット国としては、タイ、マレーシアをあげている。
なお、英語で日本の100社以上の医療企業を網羅的に紹介している「日本医療機器企業ディレクトリー」を共同制作した。