日立製作所/中小規模医療機関向け電子カルテを強化
日立製作所は、中小規模病院向けの電子カルテシステム「Open‐Karte」シリーズについて、電子カルテに蓄積されている診療データの分析や介護システムとの連携機能を強化する。第一弾として、電子カルテに蓄積されている診療データを分析することで医療の質向上と経営の効率化を支援する「医療分析ソリューション」を7月12日から提供を開始し、第二弾として、診療データと介護関連データを相互に連携しデータ利活用をすることで医療従事者の負担軽減を支援する「病院・介護連携ソリューション」を10月に提供開始する予定である。
同ソリューションは、医療機関や介護・福祉事業者で蓄積される診断、治療、予後などケアサイクルの場面で発生するヘルスケア関連データの連携、見える化、利活用を支援するもので、医療の質の向上や医療機関の経営の効率化に貢献する。
同社は、病床数200床未満の中小規模病院に向けて2003年から電子カルテシステム「Open‐Karte」シリーズを提供している。同システムは、Webベースのシステムで導入がしやすく診療の進捗や予定が画面で容易に確認できる診療カレンダー機能を有している。また、同社グループでは、日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェアが診療データやレセプトデータなどの分析ソフトウェア、日立システムズが介護・福祉事業者向け業務管理システムを提供している。
今回、「Open‐Karte」シリーズの連携機能を強化し、同社グループ各社が持つヘルスケア分野のIT関連製品を組み合わせ、データ分析や医療情報の共有・活用を可能とするソリューションを提供する。