インターシステムズジャパン/医療連携ソリューションを千葉大病院がシステム間連携・データ分析プラットフォームとして採用
インターシステムズジャパンは、同社の医療連携ソリューション「InterSystems Healthcare(ヘルスシェア)」が、千葉大学医学部附属病院が開発したPHR(パーソナルヘルスレコード)システム「SHACHI(シャチ、Social Health Assist CHIba)」の拡張機能で、システム間連携や高度な分析を行う「SHACHI‐Brain(シャチブレイン)」に正式に採用された。
千葉大学病院が開発した患者中心のための医療・介護連携システム「SHACHI」は、医療関連機関での情報共有のほか、患者および個人が、スマートフォンを使って医療や健康などのデータ管理を可能にするシステムで、2016年8月より運用が開始されている。「SHACHI」の機能を拡張する「SHACHI‐Brain」は、介護施設や検査機関など異なる施設からのデータを統合し、高度な分析が行えるもので、総務省が推進する「クラウド型EHR高度化事業」の一つとして2017年3月に交付先候補として決定された。「InterSystems Healthcare」がシステム間連携およびデータ分析プラットフォームとして採用され、開発が進められる。
「SHACHI‐Brain」は、システム間連携プラットフォームとして「InterSystems Healthcare」を採用することで、現在情報共有されている医療機関だけではなく、より多様なEHR/EMR(電子診療記録)システム、多職種連携システム、衛生検査システム、調剤システムなどとの連携を可能にし、患者視点での高度なEHR/EMRを提供する。また、「InterSystems Healthcare」が提供するデータ統合、高度なデータ解析および分析機能を利用し、分析情報や患者情報を各種研究、公衆衛生ならびに集団健康管理に活用するほか、個人や患者の診療や健康増進を促す機能(服薬指導、健康指導など)の提供も予定している。
「SHACHI‐Brain」は、2017年11月に本格稼働を予定している。「SHACHI」は、千葉市、市原市を中心に展開し、順次他の市町村にも参画を呼びかけ、2020年には総人口約630万人の千葉県全域での医療・介護情報連携を目指し、県全域の健康・医療・介護情報を一元的に扱うサービスを提供することで、住民の健康維持・増進に貢献する。また、「InterSystems Healthcare」は、IHE、HL7、SS‐MIX、DICOMなどの医療情報相互運用のための標準に準拠しており、今後、千葉県以外のさらなる広域の連携にも対応可能である。