日本診療放射線技師会/創立70周年記念式典
公益社団法人日本診療放射線技師会は、6月2日にパレスホテル東京(千代田区)で、創立70周年記念式典を開催した。
同技師会の綱領朗読の後、中澤靖夫日本診療放射線技師会会長が主催者挨拶を述べた。「本技師会は、1947年に日本放射線技師会として成立してから、先達の努力によって苦難の道を乗り越えここまで成長してきた。その後技師会は、政府や国会に働きかけ、1951年に国家資格としての診療放射線技師法の公布を見るに至った。これからも診療放射線技師としての専門性を発揮し、チーム医療を推進して国民の健康と福祉の増進に貢献していく」。
続いて橋本 岳厚生労働副大臣の祝辞(武井貞治同省医政局医事課課長代読)および厚生労働大臣表彰が行われた後、坂東眞理子氏(昭和女子大理事長・総長)による記念講演会が催され、「共生社会に求められる人間力」をテーマに同氏の医療とのかかわりや現在の医療への思いなどについて語った。
記念祝賀会では、横倉義武日本医師会会長、小倉明夫日本放射線技術学会代表理事、小松研一日本画像医療システム工業会会長が祝辞を述べた。横倉氏は、「来年には診療報酬改定があり、医療供給体制は大きく変革していく。そうした中での今後の課題は、いかに健康な長寿社会を築いていくかだ。診断機器の高度化に伴い、それら機器に携わる診療放射線技師の方々はその守備範囲が広がっていくだろう」と述べた。その後壇上では鏡開きが行われるなど盛況の中で祝賀会が催された。