エレクタ
Focus where it matters
http://www.elekta.co.jp
できる限り臨床に近い形、あるいは臨床では体験できない環境下での製品デモを、ブースで実施。特にリニアック「Versa HD」は、3つの端末を並べて設置することで、①患者選択→②位置決め→③照射のコンソール操作を仮想的に体験できるようにしてあり、好評を博していた。なお、「Versa HD」に加えて、放射線治療計画システム「Monaco」および放射線治療情報マネジメントシステム「MOSAIQ」のデモ予約を事前にホームページで受け付けており、この点も来場者の評価が高かった。
●リニアック「Versa HD」
最新のFFF(フラットニングフィルタフリー)技術によるX線の高線量率モードを標準搭載する同社リニアックの最上位機種。FFF技術と高性能マリチリーフコリメータの組み合わせにより、SRSやSRT、VMATなどの高精度放射線照射を高い水準で実現する。また、X線でのIGRTの他に超音波画像ガイド下のIGRT機能を有しており、X線コントラストが低い乳房や前立腺領域などの高度放射線治療に対応。体表面スキャニングでのリアルタイムモニタリングにより、照射の位置決めの正確性と患者の安全性担保を両立する「Catalyst」も搭載。
●放射線治療計画システム「Monaco」
2016年にグローバルリリースした最新の「5.11」のデモ機を用意。「Monaco」は、正確な線量計算に定評のあるモンテカルロアルゴリズムを使用しているが、従来は同アルゴリズムを使うと計算時間が遅くなる課題があった。「5.11」は、ソフトウェア内部の改善や高性能ハードウェアの活用により、その課題に対応。結果、処理速度が状来比で3~5倍、高速化されている。なお、同システムは、4DCTの輪郭描出機能を標準搭載し、呼吸同期画像を使用した計画作成も可能。