GEヘルスケア・ジャパン
Partners for Better Health
http://gehealthcare.co.jp
GEヘルスケア・ジャパンは、実績のある画像診断機器に加えて、医療現場のオペレーション効率や経営改善など、医療機関の目的に合わせたサービス・ソリューションにも注力しているが、今回のITEMでも、その双方について詳細な展示が行われた。4月15日にはブース内で、同社代表取締役社長兼CEO多田荘一郎氏が挨拶し、「医療機関が、限りある医療資源の中で、無駄をなくし効率を高めながら質の高い医療を提供し続けられるようにデジタルの力を用いて貢献していく」と述べた。
●[新製品]3T MRI「SIGNA Architect 3.0T」
大学病院や研究施設、大規模総合病院などの専門性の高い施設では、より高分解能・高SNRな画像を求め、臨床研究や診断に活用したいというニーズがあるが、一方で病院全体として高い検査効率・ワークフローを実現することも必要であり、高画質と検査効率の両立が求められる。同製品は、画像の質を低下させずにスキャンを高速化する各種のアプリケーション群「HyperWorks(ハイパーワークス)」搭載により、画質と検査効率という一般的には相反する2つの要素を同時に実現し、臨床・経営のニーズに応える。また、ノイズを最小化する新たなコイルデザインを採用し、48コイルエレメントを搭載した頭部用の「48チャンネルヘッドコイル」も大きな特長の1つである。
●マルチスライスCT「Revolution CT」
“高分解能(画質)”“高速化(スピード)”“カバレージ(撮影範囲)”を網羅し、全体機能の向上を実現した同社のハイエンドモデル。今回は、デュアルエナジーイメージング技術のGSI Xtreamが新しく搭載され、1データから多種画像を抽出する技術、3Dコリメーターによる散乱線抑制等により、再構成時間の大幅短縮、被ばく低減を実現した。
●[新製品]デジタルマンモグラフィ「Senographe Pristina」
乳がん検診の際に問題となる、痛みをはじめとした不快感にフォーカスして、受診者の不安や負担を和らげ快適に検査が受けられるようなデザインを採用し、これまでのテクノロジーを踏襲しつつ、技師が検査において最も重要なポジショニングに集中できるワークフローを兼ね備えた新しいマンモグラフィ。落ち着いたデザインが好評を博している。
●乳房用超音波診断装置「Invenia ABUS」
マンモグラフィで見つけにくいデンスブレスト(高濃度乳腺)の乳がん検診に役立つ超音波診断装置。自動でスキャンし画像収集を行うため、超音波検査士の腕によらない検査精度の標準化を実現する。病院の検診部門、検診センターやブレストクリニック、レディースクリニック等に主に導入され、コンパクト・軽量で省スペースでの設置が可能である。
●血管撮影装置「Innova IGS ASSIST」シリーズ
インターベンションサポート機能「ASSIST」(特に3Dロードマップ関連機能)のシミュレーションツール 「Virtual ASSIST」を展示。「Needle ASSIST」機能は、2方向の透視画像から針情報を3D上にバーチャルで重ね合わせ、最適な角度や深さを検討するためのサポートを行うアプリケーション。3D撮影をすることなく被ばく線量の低い透視画像を2方向から見ることにより確認ができるため、被ばくを低減し、術前プランニングから術中サポートにおいて緻密で安全な治療を提供するのに役立つ。
●[参考展示(未発売)]病院データ分析サービス「Healthcare Analytics Solutions」
GEの産業用プラットフォーム「Predix」を用いた放射線科向けのデータ活用ソリューション。例えば、放射線科の検査データを集約し、外来と入院の検査数や検査時間、来院した患者の居住地区、紹介率、読影状況等をダッシュボードで可視化することで、分析を行い業務改善・経営改善へとつなげることができる。