シーメンスヘルスケア
Engineering Success.Pioneering Healthcare.Together.
http://www.siemens.co.jp/healthcare
シーメンスヘルスケアは、2016年発表した新たなブランド『Siemens Healthineers』による初のITEM展示では、テーマに「Engineering success.Pioneering healthcare.Together.」を掲げ、同社のDNAであるイノベーションにより開発された製品・サービス、ソリューションを出展した。
ブースデザインも、温かみのあるオレンジを基調としたカラーリングや曲線を用いて、ユーザーに寄り添い、共に歩み、“真に信頼されるパートナーになることを目指す”決意を伝えるものとなっている。
この他、2016年に検査業務の効率向上や病院経営の改善に貢献するサービスとして発表した「teamplay」に関しての機能強化や、イメージングITのコーナーでは「syngo.via」に搭載された新機能として、よりリアルに3D画像を表示する「シネマティックVRT」を紹介。さらに、製品ポートフォリオの拡充で疾患別のマーケティングアプローチを行うとして、循環器系疾患のトータルソリューションのコーナーを設け来場者にアピールしていた。
●[新製品]マルチスライスCT「SOMATOM go」
CTコーナーでは、最新のマルチスライスCT「SOMATOM go」と「SOMATOM Drive」を出展。このうち、「SOMATOM go」は、オペレーションにタブレット端末を採用するという新しい検査スタイルを実現。検査室内でも操作できることから、被検者に寄り添って検査を進めることができ、安心感と安全性に配慮したCT検査を可能にしている。タブレット端末による操作は、患者登録から撮影、さらには再構成画像の確認もでき、検査フローの効率化にも貢献。画質に関しても、Spectrum shaping機能を搭載することで被ばく低減を実現し、一般的な胸部レントゲン撮影と同等な被ばくレベルで、胸部CT検査を実施することが可能となっている。
●[新製品]1.5T MRI「MAGNETOM Sempra」
MRIコーナーでは、最新の1.5T装置「MAGNETOM Sempra」を展示した。同装置は、3Tで実施可能な検査を1.5T装置でも可能となるようトップエンドのメリットを生かし、検査の質の向上と効率化を実現している。また、ランニングコストを抑えるための技術として液体ヘリウムの消費をゼロにする「ゼロボイルオフテクノロジー」とヘリウム循環による電力消費量を最大3割抑える「Eco‐Power」を搭載している。MRIコーナーでは、ほかにも圧縮センシングによる心臓シネ撮影の高速撮像を可能とした「Compressed Sensing Cardiac Cine」を紹介していた。
●[新製品]血管撮影装置「ARTIS pheno」
ハイブリッド手術に対応した血管撮影装置「ARTIS pheno」を出展。従来機種「Artis zeego」からCアームの内径を13cm拡大してアーム内のディテクタとX線管の間隔を95.5cmとしたことで、より安全な手術を実施できる。同装置専用に設計された4方向傾斜機能付テーブルは、患者体重280kgまで対応しており、さらに心肺蘇生時には+60kgの耐荷重を有している。また、多軸アームにより、多彩なポジショニングを実行できることで、限られたスペースを有効活用できるなど、日本の医療事情にもあった装置であるとアピールしていた。