東芝メディカルシステムズ

“Ｍａｄｅ ｆｏｒ Ｌｉｆｅ”の理念に基づいた新製品を紹介
http://www.toshiba-medical.co.jp
　東芝メディカルシステムズブース白地の外壁には、『ＴＯＳＨＩＢＡ ＭＥＤＩＣＡＬ』と並んで『Ｃａｎｏｎ』の赤文字のロゴが目立つ。来年初頭を目処とした『キヤノンメディカルシステムズ』スタートを控え、ＩＴＥＭ２０１７での新製品展示への意気込みは例年にも増して強いものがあった。
　ブース内では、ＣＴ、ＭＲＩ、ＵＳ、デジタルマンモグラフィ、ＣアームＸ線ＴＶシステム等の新製品の実機展示がひしめき、来場者も興味深く製品に見入っていた。参考展示として患者を中心にした医療情報の活用を支援の統合ビューワ「Ａｕｇｍｅｎｔｅｄ Ｃｌｉｎｉｃａｌ Ｃｏｃｋｐｉｔ」なども展示し、システムとモダリティの調和も図られていた。中日の１５日には、御手洗キヤノン会長がブースを訪れ、新製品の数々を見て回った。

●[新製品]高精細ＣＴ「Ａｑｕｉｌｉｏｎ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ」
　ＩＴＥＭ初日に発表された「Ａｑｕｉｌｉｏｎ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ」は、高精細画像収集のために「Ｘ線検出器」「Ｘ線管装置」「撮影寝台」など、ＣＴの核となるコンポーネントを刷新し、特に“細かく”撮影することをコンセプトにした次世代型ＣＴである。従来比で２倍の空間分解能が得られ、高質の臨床画像が提供できる。また、Ｘ線検出器を体軸方向に従来の１／２である０．２５ｍｍとし、面内方向は従来の２倍（１７９２ｃｈ）の素子を配列した検出器を実現。今までより４倍の情報量が得られる。撮影寝台は、同機用として新たに開発。「２段スライド機構」「高精度な天板制御機構」により、ミクロの精度での寝台位置制御が可能となった。

●[新製品]１．５テスラＭＲＩ「Ｖａｎｔａｇｅ Ｅｌａｎ／Ｚｅｎ Ｅｄｉｔｉｏｎ」
　従来クラス最小の撮影室面積（１６㎡）や、低ランニングコストを維持したＭＲＩ。検査時の騒音を、最大９９％低減できる技術（Ｐｉａｎｉｓｓｉｍｏ Ｚｅｎ）に対応するだけでなく、心臓検査でのさまざまな設定を生体構造の認識技術を用いて装置が自動で設定できる撮像アシスト機能を搭載し、検査時間が大幅に短縮することができる。また、ｍＵＴＥ４Ｄ‐ＭＲＡ（ｍｉｎｉｍｉｚｉｎｇ ａｃｏｕｓｔｉｃ ｎｏｉｓｅ ｕｔｉｌｉｚｉｎｇ ＵＴＥ ４Ｄ－ＭＲＡ）、腹部検査対応の横隔膜同期、整形分野での効果が大きいＵＴＥなど、３テスラＭＲＩ「Ｖａｎｔａｇｅ Ｇａｌａｎ ３Ｔ」に搭載しているハイエンドのアプリケーションを新たに搭載し、幅広い診断ソリューションを提供することを可能にしている。

●[新製品]超音波診断装置「Aplio i 700 」「Aplio i 800」「Aplio i 900」
　「Ａｐｌｉｏ ｉ ７００ 」「Ａｐｌｉｏ ｉ ８００ 」「Ａｐｌｉｏ ｉ ８００ 」は、信号処理技術、ボリュームデータ処理技術を新しく開発した超音波診断装置である。深さ方向に絞った超音波ビームを送信する「Ｍｕｌｔｉ‐Ｓｙｎｃ Ｐｕｌｓｅｒ」、多くの受信信号を同時に処理する「Ｍｕｌｔｉ‐Ｂｅａｍ Ｒｅｃｅｉｖｅｒ」、複数の受信ビームを重ね合わせ、鋭いビーム形成を行う「Ｍｕｌｔｉ‐Ｈａｒｍｏｎｉｃ Ｃｏｍｐｏｕｎｄｉｎｇ」により、均一かつ高精細画像を実現している。２３インチの大型ワイド画面液晶モニターと１２．１インチタッチパネルを採用し、直感的なインターフェースとワークフローを実現している。また、心臓のリアルタイム３Ｄに対応した３Ｄ経食道（３Ｄ‐ＴＥＥ）プローブ、肋間走査に適した厚さ９ｍｍの薄型腹部プローブ、最高２４ＭＨｚの超高周波プローブなどの専用プローブもそろえ、部位別検査に迅速で高機能に対応することができるものとなっている。

●[新製品]マンモグラフィ「Ｐｅ・ｒｕ・ｒｕ ＬａＰｌｕｓ」
　トモシンセシスに対応したマンモグラフィで、従来の「Ｐｅ・ｒｕ・ｒｕ 」と同等のサイズで、新時代のマンモグラフィとしての機能性を持った製品となっている。

●[新製品]ＣアームＸ線ＴＶシステム「Ｕｌｔｉｍａｘ‐ｉ」
　ＣアームＸ線ＴＶシステム「Ｕｌｔｉｍａｘ‐ｉ」は、Ｃアームと１７×１７インチの大視野ＦＰＤを組み合わせた製品である。高速でスムーズな動きのＣアームと起倒寝台との組み合わせにより、全身を多方向から観察することが可能で幅広い検査が行えるため、様々な検査ニーズに対応することができる。また、新画像処理技術「Ｏｃｔａｖｅ」により、さらなる低線量・高画質を追求したものとなっている。

　また、ＣＴでは「Ａｑｕｉｌｉｏｎ Ｐｒｉｍｅ ＳＰ」、ＭＲＩでは「Ｖａｎｔａｇｅ Ｇａｌａｎ ３Ｔ」、ＰＥＴ‐ＣＴでは「Ｃｅｌｅｓｔｅｉｏｎ」なども展示された。