フィリップス エレクトロニクス ジャパン

フィリップス エレクトロニクス ジャパン

エンド・トゥ・エンドの医療ソリューションを提案
http://www.philips.co.jp/healthcare 
 フィリップスは、本年3月に日本発表した血管撮影装置の新プラットホーム「Azurion」の実機を展示し、ITEM初日にアンベールを行った。それに先立ち、代表取締役社長の堤 浩幸氏が展示テーマについて説明。「当社は一連のヘルスケアプロセス、生活・予防・診断・治療・在宅を含むアフターケアを包括的にカバーする、エンド・トゥ・エンドの医療ソリューションを医療従事者の方々と共同で構築中だ。その流れの中で、AI、ビッグデータ、クラウド、IoTなどの『デジタル化』を駆使し、どのようにソリューションを発展させるかを、皆様に実感していただくための展示を行う」と語った。
●[新製品]血管撮影装置プラットホーム「Azurion」
 堤社長が「単なる“装置”ではなく、IoTにつながるようなケータビリティ等の可能性を秘めた“ソリューション”」と紹介した血管撮影装置の新プラットホーム。システムは主にCアームの血管造影X線診断装置と検査室・操作室のインターフェースにより構成される。特長の1つは新機能の『インタントパラレルワーキング」で、検査室の中での透視撮影と並行して操作室側で画像操作や解析、次の検査の準備などが可能。また、登録した検査名を選択するだけで、検査室と操作室のモニターレイアウトが事前準備しておいたセッティングとなる『プロシージャーカード』機能を新搭載。これによりトータルの手技時間を短縮し、カテ室における作業効率が向上する。また、接続された周辺機器、例えば血管内超音波検査(IVUS)の操作が血管撮影装置からダイレクトに操作できるようになっている。
Azurionウェブ用
●MRI装置専用ライティングソリューション「In‐Bore Experience」
 MRI検査中に患者がリラックスして検査を受けられる環境をつくり出すために、映像と音楽を提供するソリューション。映像は、MRI装置の背面に特殊モニターを設置し、特別な仕様のミラーに投影される。展示システムは最新型であり、息止めのタイミングやスキャン終了時間などを患者が検査中に確認できる新機能の搭載により、検査環境を向上させている。
In-Bore-Experienceウェブ用
●64列CT「IQon Spectral CT」
 今回は、「IQon Spectral CT」の実機展示を行わず、会場にCT用のデモ端末を8機設置。二層検出器を搭載した同CTの日常検査における有用性などを製品デモを通じて来場者に紹介していた。同CTは、シンチレータを二層構造とし上下に異なる素材を使用することで、全撮影においてスペクトラルイメージングが施行可能なデータを収集する。また、『Spectral Reconstruction』機能の採用により、デュアルエナジーCTの課題だった仮想単色X線画像の画質低下に対応した点も、装置の特長として挙げられる。
IQon-Spectral-CTウェブ用
●画像管理システム「IDS7 VNA PACS R19.1」
 DICOM画像や非DICOM画像を対象としたベンダー・ニュートラル・アーカイブ(VNA)に対応した画像管理システム。『iReport』システムと組み合わせると、同PACSの画像診断用ワークステーション『IDS7ワークステーション』とシームレスに連携し、ワークステーション操作と読影レポートシステムを一体化させることができるため、詳細な読影レポートを短時間で作成できるようになる。最新型の19.1は、本年5月に発売する予定で、がん病変の検索機能等の進化によりカンファレンス使用時等の作業効率が向上する。
IDS7-VNA-PACS-R19.1ウェブ用
●マルチモダリティワークステーション「IntelliSpace Portal V9」
 フィリップスは毎年、北米放射線学会(RSNA)で「IntelliSpace Portal」の最新型を発表しているが、本年はバージョン9(V9)に進化した。新機能として、『Longitudibal Brain Image(LoBI)』を搭載。同機能は、脳に影響を及ぼす神経疾患の診断と、管理目的で行われる経時的な脳イメーシングにおける疾患進行の評価を支援する画像解析ソフトウェア。なお、V9の日本での提供開始は、本年6月末を予定している。
intellispace-Potalウェブ用


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