フジデノロ

フジデノロ

MRI・放射線治療の最新周辺機器を提供
http://www.fujidenolo.co.jp
 2008年に、がんの粒子線治療において使用される樹脂製の「ボーラス」の製作からヘルスケア分野参入の歴史をスタートさせたフジデノロ。同社のブースは、MRI用の磁性体検知器「MAGGUARD W」と「MAGGUARD H」の新製品をはじめ、放射線治療用の患者固定装置やQA用カメラファントムなどのMRI検査や放射線治療に欠かせない周辺機器を、通路からも見やすい場所に並べることで製品が注目されるように工夫されていた。
●MRI用磁性体検知器「MAGGUARDシリーズ」
 通常の磁界環境で計測が困難な微小な磁界の変化をも検知可能な高感度磁気インピーダンス(MI)センサを用いた独自のシステムを開発した。MAGGUARDシリーズは、このMIセンサを複数内蔵することにより、センサ自身から磁場を発生させることなく、検知対象である磁性体による磁場変化を高感度に検知する。主力商品の「吸着事故」から人とMRIを守るMRI用磁性体検知器「MAGGUARD S」に加えて、壁面設置型の「MAGGUARD W」とハンドヘルド型の「MAGGUARD H」が登場。「MAGGUARD H」は、ストレッチャーや車いすに乗ったままで患者のスクリーニングができるのが特長である。また、MAGGUARD用のマットスイッチ「MatSwitch for MAGGUARD 」は、MAGGUARDの設置場所に人通りが多い場合、検知者以外にも頻繁に反応してしまうという悩みを避けるために開発された新しい人感検知用のマットスイッチで、確実に被験者を見極めて磁性体を検知するのに役立つ。
マグガードウェブ用
●放射線治療用患者固定装置「Freedom」
 さまざまな治療部位に対応できるようにモジュール方式を採用し、固定精度のみならず経済的な合理性も十分に考慮している放射線治療用の患者固定装置。仰臥位の主な体位のほか、アダプタを用いることで腹臥位にも対応できる。また、モールド型を用いてインスタフォーム(発泡ウレタン)を患者ごとに頭部形状に合わせて形成することで、ぴったり頭頸部にフィットするため、高い固定精度が実現し、長時間使用しても痛みの少ない固定方法となっている。ベースプレートは放射線透過性に優れ、高い操作性を実現すべく軽量化されている。さらに、インデックス機構を搭載することで、繰り返し作業の軽減と繰り返し精度の両立を達成している。
治療用患者固定装置ウェブ用
●陽子線およびX線デジタルカメラファントム「XRT‐124」
 X線および陽子線の測定システム「XRVシリーズ」は、リアルタイムに陽子線・X線の3次元ビームベクトルおよびプロファイルを回転角度360°でデータ取得できるカメラファントム。ペンシルビームの電磁放射線のXYZ座標とベクトルを迅速に正確に測定可能。自動化のスクリプトを使ってビーム形状や強度、位置および方向の継時的変化が記録でき、後日分析をしたり、3次元ボリューム測定のために再構成することもできる。


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