リコー

リコー

臨床・研究分野の進歩のパートナーとして‐生体磁気を活用した機能画像処理技術
http://jp.ricoh.com
 今年ITEMへの出展は初めてとなるリコーは、薬事承認機器として、MEG装置(Magnetoencephalography:脳磁場測定システム)「MEGvision(国内名)」を展示し、来場者の足を止めさせていた。
 同社は、昨年、横河電機より生体磁気測定技術分野の事業譲渡を受けたことにより、今後、医療機器分野に注力していくという。現在開発中の脳磁場測定システムの技術を応用した脊磁計の紹介も行っていた。
●脳磁場測定システム「MEGvision」
 脳磁場測定システムは、脳の神経活動に伴って発生する磁気信号(脳磁)を、頭皮上から無侵襲で計測する装置である。脳磁計の観測対象である脳磁は、地磁気の10億分の1以下という極めて微弱な神経活動起因の磁気信号であるが、脳磁計は、これを“2m秒以下”の時間分解能で計測することが可能である。実際の装置では、頭部を覆うように配置された複数の磁気センサーで磁気信号を検出し、頭皮上での磁場分布を計測する。また、得られた磁場分布情報をもとに、数mm~cmの位置精度で脳内における脳磁発生部位を推定することが可能である。
 「MEGvision」は、脳深部測定に有利な検出器(アキシャルグラジオメーター)を実装し、サンプリング数を160箇所と高密度に配置することにより、優れた空間分解能を実現。また、検査中、検査終了後の解析における術者の負担軽減を目指した操作性に優れたソフトウェアを順次開発しているという。
写真2ウェブ用


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