トヨタ自動車/パートナーロボット実用化に着手
トヨタ自動車は、4月12日に東京本社(文京区)にて、さまざまな社会ニーズに人と共生しながら対応するパートナーロボットの実用化に向けての取り組み、および同日にレンタル開始を発表したリハビリ支援ロボット「ウェルウォーク WW‐1000」の製品概要の説明会を開催した。
同装置は、藤田保健衛生大学と共同開発した下肢の機能回復を目的とした訓練・リハビリ用能動型ロボットであり、2016年11月に医療機器としての承認を取得。2017年5月に受注し、同年9月にデリバリー開始の予定で、同社は3年を目処に国内100施設の医療機関への提供を計画している。
説明会では、未来創生センター常務役員の磯部利行氏がパートナーロボット実用化への取り組みについて解説。同氏はその中で、「当社は移動・移乗支援と少子高齢化への対応が重要と考え、シニアライフ・医療・介護・自立生活の支援の観点からロボット開発・実用化を進めている。『ウェルウォーク WW‐1000』は医療支援のための装置だ」と述べた。
パートナーロボット部 部長の玉置章文氏は、同装置の製品概要を紹介し、「長い装具と短い装具の利点を併せ持ち、リハビリの初期から自然な形で多数歩、歩けるようになること」と特長を説明した。
藤田保健衛生大学教授の才藤栄一氏は、同装置の医学的可能性に関して「トレーニングにおける学習に必要な要素をロボットが補助することによる、リハビリのさらなる効率化」を挙げた。
なお、説明会の間に装置活用のデモンストレーションが実施された。