CareTEX2017/注目の介護ロボット・AIシステムを展示
介護業界最大級の商談展である「CareTEX2017」が、3月15日~17日に、東京ビッグサイト(江東区)で開催された。同イベントは、国際介護用品展・介護施設産業展・介護施設ソリューション展の3展で構成され、例年400社以上の企業や団体等が出展する。
国際介護用品展の中では、「介護ロボット・AIゾーン」が盛況で、特に、NECソリューションイノベータが展示した言語トレーニングロボット「PaPeRo i」(研究中)が注目を集めていた。「PaPeRo i」は、人材不足が課題となっている言語聴覚士の代わりに言語リハビリを担うトレーニング用ロボットで、内蔵装置には脳梗塞リハビリセンター監修のトレーニング用単語と短文9000以上がプログラミングされており、これらを用いてロボットが最初に話し、リハビリ対象者が復唱して進行する言語機能訓練を実施する。発売は今夏の予定で、介護施設を中心に在宅医療やリハビリを担う医療機関が販売対象である。
安川電機は、今春から今夏にかけて発売予定の移乗アシスト装置「cocoroe」を展示。同装置は、要介護者の使用するベッドと車椅子間の移乗を介助者1名で可能にする介護支援システムである。スリングシートに、要介護者を乗せて車椅子まで自動的に運ぶことで介助者の身体的負担低減を図ることができる。その他、シャープが見守り機能を持つ遠隔アプリを新たに加えたコミュニケーションロボット「ロボホン」を展示し、来場者の関心を集めていた。