島津製作所/医薬品不純物分析メソッドパッケージを発売
島津製作所は、同社エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX‐7000」のソリューションパッケージとして、医薬品に含まれる元素不純物の分析に適した「医薬品不純物分析メソッドパッケージ」を発売した。
このメソッドパッケージには、日本・米国・欧州で共通した元素不純物管理に関するガイドライン(ICH Q3D)においてリスクアセスメントの対象となる24元素のうち、カドミウムや鉛、ヒ素などの毒性が極めて高い元素や、触媒に用いられるパラジウムなど合計12元素を効率的に分析するための条件2種類を収録している。化学的な前処理を必要とせずに非破壊で分析が可能なEDX‐7000に、同メソッドパッケージを組み合わせることで、元素不純物分析専用機として簡便に分析を開始することができる。
EDX‐7000は、試料の化学的な前処理を必要とせず、試料を専用の容器に入れて装置にセットすれば分析を開始することができる。特殊なガスや真空環境は不要であり、AC100ボルト電源で稼働するため設置が容易。また、医薬品不純物分析メソッドパッケージに含まれる最適化された2種類の分析メソッドにより、ICH Q3Dで規定されたClass1とClass2Aに分類される7元素と、Class2Bのうちの5元素の計12元素(カドミウム、鉛、ヒ素、水銀、コバルト、バナジウム、ニッケル、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、白金)を効率的に分析することができる。ICP‐AESなど他の分析装置とのクロスチェックにも有効である。