医療材料共同購買サービス「メッカルGPO」
医療機器販売業11社とメディアスソリューション社は、医療材料の共同購買の研究を進めてきたが、2月22日に「医業経営支援研究会MVP(Medical Value‐chain Partners)」を設立し、同会で開発したメディアスソリューション社の医療材料共同購買サービス「メッカルGPO」提供を開始した。
同日、医業経営支援研究会MVP会長・武藤正樹氏(国際医療福祉大学大学院教授)、メディアスソリューション社代表取締役・古木壽幸氏による同会設立と「メッカルGPO」についての発表会が、ベルサール東京日本橋(東京・中央区)で開かれた。
武藤氏は、「日本の医療の将来展望と医療材料GPOの役割」をテーマに講演。「医療介護一括法と地域医療構想」「医療材料の高騰」「共同購買組織(GPO)とは?」に沿って進められた。特に医療材料の特徴と課題については、「医療機関の医療材料に関する情報化が十分でないため、取引先が固定される傾向にあり、市場価格競争が十分とはいえない」とし、GPOのメリットとして「バイイングパワー(購買力)が大きくなり、複数病院の購買力を背景にメーカーと交渉するため、交渉力が大きくなる」ことなどを挙げた。
古木氏は、「メッカルGPOは、医療機関を正会員、医療機器販売業を賛助会員としてメディアスソリューション社が医療材料コスト削減を支援するサービスである。その特徴は、共同購買の要である『医療材料の標準化』をパートナーの医療機器販売11社の高い専門性を持った営業力の活用によって、医師の理解を得ながら進めることができる点にある。医療材料の価格ベンチマークサービス『メッカル分析サービス』データを活用しながら適正価格で買えるようメーカーと交渉し、正会員は医療機器販売11社経由で購買する仕組みであり、今後契約正会員数200病院、総購買額700億円を目指す。」と説明した。