日本画像医療システム工業会(JIRA)/会長年頭所感発表会
日本画像医療システム工業会(JIRA)は、2017年1月11日にKKRホテル東京(千代田区)にて、JIRA会長年頭所感発表会を開催した。JIRA会長の小松研一氏は、医療機器産業が今後直面すると思われる事業環境変化を中心に、会長としての展望等を語った。
まず、2017年に予想される環境変化として・医療体制の変化、・医療分野の研究開発、・医療機器産業のグローバル化を挙げ、それぞれの概要を説明。医療体制の変化に関しては、「予防から診断、治療、予後、介護を切れ目なく提供していく地域包括ケアシステムの構築構想が、さまざまな政策で具現化することが予想される」と指摘した。
続いて医療ICTの利活用に向けての所感を述べ、その中で「昨今進む医療情報のビッグデータ化やAIの利活用等のパラダイムシフトに向け、当工業会としても、臨床におけるICTの徹底的な適用による高度で効率的な次世代医療の実現に向けた技術革新を促していく所存だ」と抱負を語った。
また、今後700兆円規模への拡大が見込まれる世界医療市場の成長に対する対応については、「技術革新の促進は無論のこと、世界の医療関連工業会と連携を図りつつ、より大きな医療市場に対し貢献できるよう各種の活動強化を図る」と述べた。
発表会終了後に行われた新年会では、小松氏が開会挨拶の中で創立50周年を記念したJIRAのロゴマークを発表。磯部総一郎氏(厚生労働省医薬・生活衛生局医療機器審査管理課長)と遠山 毅氏(経済産業省商務情報政策局医療・福祉機器産業室長)が来賓の挨拶を述べた。