国際福祉機器展2016/日本の自動車メーカーが最新型の福祉車両を出展
アジア最大の総合福祉機器展である国際福祉機器展が、10月12~14日、東京ビッグサイト(東京・江東区)にて開催された。第43回目の開催となった同展示会には、日本を含む世界の17ヵ国・1地域から527社が参加。3日間の累計入場者数は11万2752人と盛況だった。
会場には、例年同様に日本の自動車メーカーが福祉車両を展示。福祉車両とは、車椅子を使用する障害者や足腰の弱った高齢者の乗降を支援する装置を搭載した特殊車両。一般的には助手席の回転・電動昇降による乗降支援、スロープによる車椅子の室内収納などの機能を持つ。
日産は、ブースの一角に3列シートミニバン「セレナ」の福祉車両を参考出品した。同車は、介護・福祉施設の送迎や多人数家族向けモデルであり、2017年春の発売を予定。
トヨタは、ワンボックスカー「ハイエース」、「レジアスエース」の新機種を展示。同車は、車椅子のまま乗り降りするタイプのデイサービス向け福祉車両で、室内の改良により車椅子使用者4名の同時乗車を可能とした。
ホンダは、新型が登場したばかりの2列・3列シートミニバン「フリード」のサイドリフトアップシート車を出展。同車は、2列目シートが回転・昇降して乗降を支援するモデルで、来場者の注目を集めていた。