シーメンスヘルスケア/放射線医学の最新トレンドとシーメンスの最新技術を紹介(25.4.21)
シーメンスヘルスケアは、3月26日、同社本社(東京・品川区)で「次世代医療の到来:放射線医学における最新トレンドと、シーメンスヘルスケアの技術的強み」と題したメディア向けラウンドテーブルを開催した。
冒頭、同社代表取締役社長の櫻井悟郎氏が「当社の事業概要とイノベーションの取り組みについて」と題して講演。櫻井氏は、同社が“イノベーションの会社”であると強調。その具体例として、昨年11月に国内販売を開始した1.5テスラのヘリウムフリーMRI「MAGNETOM Flow」など、同社の先進技術を紹介した。
次いで、ITEM2025(2025国際医用画像総合展)で展示された統合型医療情報プラットフォーム「Syngo Carbon」を紹介。同プラットフォームでは、医用画像はもちろん、臨床検査データや検体検査データ、病理画像や手術動画、各種テキストデータの一元管理を実現し、AI技術による読影支援からレポート作成までの業務の効率化を説明した。
同様に、ITEM2025で展示したフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」についても説明。同CTは2022年の発売以来、導入予定を含めた国内導入実績が17台を数えるなど、順調に伸びていることを紹介。昨年のRSNAではシングルソース型のフォトンカウンティングCTを発表したことにも触れ、同社担当者が「2040年までに販売するCTを全てフォトンカウンティングCTにする」と発言するなど、同装置の有用性と実績を強調した。
また、核医学領域については、国内外のトレンドを紹介した後、分子イメージングと放射性同位元素を通じて腫瘍細胞を標的とした個別改良を提供するラジオセラノスティクスを説明。加えて、2024年11月に国内販売を開始したPET-CTの新製品「Biograph Trinion」による同治療法への貢献について紹介した。