コネクタソン/23社が相互接続性を確認、来年は欧州との共同ワークショップレポート(24.11.25)
日本IHE協会は10月21~25日の5日間、東京都立産業貿易センター台東館(東京・台東区)で「IHE-J 2024コネクタソン」を開催した。
コネクタソンとは、IHE-Jのテクニカルフレームワークを実装した機器・システムの相互接続性を確認するために毎年実施しているもの。今年は、放射線検査(Radiology)、内視鏡(Endoscopy)、循環器(CARD)、患者ケアデバイス(Patient Care Device)、臨床検査(Laboratory)、IT放射線治療(Radiation Oncology)、インフラストラクチャ(IT Infrastructure)に加え、FHIR関連のプロファイルを新たに2つ追加して、テスト内容の充実化を図った。コネクタソンには計23社が参加し、実施された。
今年は日韓との合同開催を目指したが、韓国側の事情もあって中止に至ったという。また、HL7 EUから担当者が来日してEuropean Health Data Space(EHDS:欧州保健データスペース)に関するワークショップを実施する予定もあったが、これも欧州側の都合により来年に延期となった。
一方で、今回のコネクタソンにはIHE China(中国)の担当者が見学のために来場した際、日本とのコラボレーションの提案があり、現在協議中であるという。
同協会理事の塩川康成氏は本誌の取材に対し、「諸外国、特に欧州では、いわゆる接続テストであるコネクタソンから一歩進んで、プロジェクタソン(特定の業務に特化して、IHEプロファイルを使用する予備実装テスト)を定期的に開催している。日本でも同様のプロジェクタソンの開催を働き掛けていきたい」とコメントした。
23日には勉強会及び見学会を開催、IHE-Jの取り組みを紹介した。コネクタソンの結果については、年末を目途にIHE-Jのホームページ上で発表する予定である。