ソリトンシステムズ/“医療情報セキュリティソリューション”をテーマに同社製品群を出展

ソリトンシステムズ/“医療情報セキュリティソリューション”をテーマに同社製品群を出展

ITセキュリティ製品の開発やそれをベースにしたサービスの提供などで名を馳せるITメーカーのソリトンシステムズは、近年医療機関向けのセキュリティソリューションに力を入れている。3年連続での出展となる今回の国際モダンホスピタルショウでは、“医療情報セキュリティソリューション”をメインテーマに据えて、安全かつ快適なWeb閲覧を可能とする「Soliton SecureBrowser」やVPN認証を強化する「Soliton OneGate」、医療情報端末への二要素認証の「SmartOn ID」、そしてランサムウェア対策の「VVAULT」シリーズを披露した。

●端末内インターネット分離で安全なインターネット閲覧を実現するブラウザ「Soliton SecureBrowser」
同社ブースでは、端末内の隔離領域で動作するインターネット分離専用ブラウザの「Soliton SecureBrowser」を展示。同ソフトはインターネット分離における4つの課題、すなわち導入・保守コストが高い、インターネット閲覧が遅い、ファイルの転送が面倒、きちんと漏洩が防げるか不安、といった課題を端末1台で克服できるソリューションで、業務ネットワーク(電カルや医療事務端末など)との分離環境におけるインターネットアクセスを快適・安全、かつ低コストで実現する。分離環境下でいつもと同じブラウザ(Edgeベース)でインターネットの利用を可能とし、合わせて安全にファイルを編集することもできる。さらに、強固な認証と閲覧先の制限を加えて、高いセキュリティ性能を確保。ファイル転送アプライアンス「FileZen S」と連携すれば、無害化装置を経由して業務ネットワークへのファイルの取込みも可能である。現地のスタッフは「余計なデータを中に入れない、重要なデータを外に出さない、入口から内部、出口の対策までを網羅した安全なインターネット閲覧システムです」とコメントしていた。


インターネット分離専用ブラウザ「Soliton SecureBrowser」

●外部からの院内ネットワーク接続の安全性を高める多要素認証サービス「Soliton OneGate」
多要素認証サービス「Soliton OneGate」は、リモートアクセス経由での攻撃を防ぐ多要素認証サービスで、VPN接続時の認証を強化したことが特徴。具体的には、ID・パスワードに加えてデジタル証明書を活用してVPN認証することで、なりすまし攻撃者などからのアクセスを遮断し、外部からの院内ネットワーク接続をより安全なものとしている。これにより、地域医療など訪問診療時の医療スタッフやメンテナンス業者が安心して院内ネットワークにアクセスすることが可能である。なお、「Soliton OneGate」は政府機関等がクラウドサービスを調達する際のセキュリティ・信頼性を評価する制度のISMAPに登録(登録番号:C24-0074-2)。現地のスタッフは「ISMAPに登録済みであることを知ると、ユーザーがより信頼してくれる」と語っていた。

●医療情報端末に最適な二要素認証ソフトウェア「SmartOn ID」
医療情報端末にアクセスするための二要素認証ソフトウェア「SmartOn ID」は、現地スタッフが「医療機関に最適な認証システム」と自負するソフトウェアである。最大の理由は、マスクをしたままでの顔認証が可能なこと。また、顔のほかに指紋や指静脈などの生体認証にも対応。さらに、端末ログイン後の電子カルテなどへのシングルサインオン機能も装備し、業務効率を高めている。医療情報ガイドライン第6.0版に対応し、合わせて共有端末での利用が可能なことも、同ソフトウェアのトピックである。

この他にも、近年、件数の増加および攻撃法の複雑化の一途を辿るランサムウェア攻撃に対して、ソリトンシステムズは特許を取得する「VVAULT」シリーズと「VVAULT AUDIT」のセットによる対策をブースで披露した。医療情報ガイドライン対応の「VVAULT」シリーズは、隔離領域にデータを冗長化することによって、ランサムウェア攻撃を受けた被害データを早期に復旧させる。また、「VVAULT AUDIT」はサーバ側で異変を検知し、怪しい挙動をブロック。合わせて異変を管理者に素早く通知する。ブースでは解説パネルとともに導入後の構成の実例を紹介し、その効果を来場者にアピールしていた。


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