富士フイルム/健診センター「NURA(ニューラ)」の新拠点がウランバートルにオープン。モンゴル国での健康診断サービス事業をさらに拡大(24.7.24)
富士フイルム(本社:東京都港区)は、8月1日、モンゴル国のウランバートルに、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」の新拠点がオープンすることを発表した。新拠点は、モンゴル国における2拠点目として、同国の複合企業「Tavan Bogd Group(タバンボグドグループ)」が運営する。インドで「NURA」を展開している富士フイルムの子会社「FUJIFILM DKH LLP」のサポートのもと、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。同社は、今後も「NURA」の拠点拡充を図り、新興国での健康診断(健診)サービス事業をさらに拡大していく。
健診センター「NURA」について
富士フイルムは、2021年にインドのベンガルールに「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始した。以降、拠点拡充を進め、現在はインドで4拠点、モンゴルで1拠点、ベトナムで1拠点を展開している。「NURA」では、同社が持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用して、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供。すべての検査と医師による健診結果のフィードバックが、約120分という短時間で完了する点や、フィードバックの際に、医師から健診結果に関する説明を診断画像を見ながら分かりやすく受けられる点などが、利用者から好評を得ており、すでに50,000人以上が利用している。
モンゴル国では、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病が死因の上位を占めている。これらの病気は、早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより死亡率や重症化リスクを抑制できるが、モンゴル国ではがん検診などの健診サービスが日本ほど普及しておらず、早期発見が難しい現状がある。
富士フイルムは、2023年9月に、1995年より写真事業で協業してきた複合企業「Tavan Bogd Group」とのパートナーシップのもと、モンゴル国ウランバートルで「NURA」の展開を開始した。日本式の高品質な健診サービスが近隣の住民や企業・医療施設関係者などに高く評価され、オープン後の約10か月間で15,000人以上に利用されている。
今回、同社と「Tavan Bogd Group」は、より多くの人々に「NURA」の健診サービスを利用してもらうため、2拠点目の展開を決定。新拠点は、CTを4台、マンモグラフィを3台備えた、「NURA」として最大規模の健診センターである。一日あたりの受診可能人数は最大150人で、1拠点目の約2倍。今まで以上に多くの人々に高品質な健診サービスを提供する。今後、同社と「Tavan Bogd Group」は、「NURA」の展開をさらに加速し、周辺諸国への展開も進めていく。
今後も富士フイルムは、豊富な医療機器のラインアップや医師の診断を支援するAI技術を活用した「NURA」の高品質な健診サービスをより多くの人たちに届けることで、世界の医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していく。
問い合わせ=富士フイルム メディカルシステム事業部
TEL:03-6447-5159