JIRA/時代に即して5年ぶりに「産業ビジョン」を更新(24.5.1)
日本画像医療システム工業会(以下JIRA)は、4月12日、2024国際医用画像総合展(ITEM in JRC2024)会場のパシフィコ横浜(西区)にて、毎年恒例の活動基本方針に関する記者会見を行った。JIRAは画像医療システム産業の将来像を描き、その実現のための方向性や目標を定めるために「JIRA画像医療システム産業ビジョン」を都度策定してきているが、2019年に策定した「同ビジョン2025」を更新し、「同ビジョン2030」を当日公開した。
山本章雄会長は、冒頭「先のビジョン策定から5年経過し、社会環境や世界情勢の変化、人工知能等の技術の進展状況を鑑み、新ビジョンを策定した。これを会員企業や産業界、医療関係者、官、学、国民、及び海外の関係者に示し、理解・共有してもらうことにより、JIRAの活動の方向づけと活性化を図り、産業の更なる強化・発展を目指す」と述べた。
以下が、同ビジョンが示す5項目。
① JIRA産業の振興と関連領域の連携強化、
②〈データが変える医療〉の実現に向けた環境整備、
③医療機器に即した法規制、保険制度の実現、
④グローバル市場での競争力の強化、
⑤持続可能な医療を提供する産業構築。
なお、上記ビジョンを基にした「2024年度JIRA活動基本方針」も策定され、以下の3つの事項を重要課題として示された。
●技術の進展や医療現場のニーズを踏まえた将来の医療現場への貢献(診断支援技術の適用拡大、人工知能の市販後性能の維持・向上の仕組み構築など)。
●会員企業の開発意欲を促進する環境整備(保険償還における予見性の確保、医療データ利活用、海外法規制対応など)。
●環境変化に伴う共通課題に対する会員企業への支援(部材調達、物流、脱炭素等環境負荷の低減、情報提供、相談窓口、人材育成など)。
JIRA山本章雄会長