フジデノロ／人々の健康と幸せを支える、医療機器の未来を紡ぎ出すフジデノロ
フジデノロのITEM2024展示ブースは、MRI用音響映像アンビアンスシステム、磁性体検知器MAGGUARDⅡシリーズ全ラインアップなど、取り扱う自社開発製品と輸入製品を数多く並べていた。放射線治療分野と画像診断領域を強みとする同社のブースには、ひっきりなしで来場者が足を止め、各製品に熱心な視線を注ぐ姿を見ることができた。
●【新製品】MRI音響・映像・アンビエンスシステムMRIアンビエンスシステム
トルコのTrokaMed社が開発し、欧米市場で好評を得ているMRIアンビエンスシステムは、MRI室の壁や検査装置にプロジェクションマッピングを投影。投影された映像に連動して色を変化させるRGBライト（アンビエンスLED照明）とともに、MRI室の雰囲気を冷たく無機質なものから、閉所恐怖症の患者でもリラックスできる空間に演出する。投影される映像は海、森の紅葉、新緑など自然の癒やされる風景が用意され、その数は250種類以上にも及ぶ。なおプロジェクターは天井に設置される省スペース設計で、既存のMRI室に容易に導入できるよう工夫されている。
MRI音響・映像・アンビエンスシステムMRIアンビエンスシステム
●MRI用磁性体検知器「MAGGUARDⅡ」
MRI室での吸着事故防止のため、金属探知機を導入する施設は多い。しかし金属探知機では磁石を検知することはできず、一方では車椅子や椅子などにも反応してしまうので、吸着事故対策としては万全と言えないのが現実だ。「MAGGUARDⅡ」は微小な磁界の変化にも検知可能な、超高感度磁気センサシステム「iMus」を搭載。ヘアピン、またはステープラーの針という小さな磁性体も検知可能で、導入実績はシリーズで530台ほどに達している。MAGGUARD-SⅡは据え置き型で、付属するマットスイッチの上に載ったときに作動する仕組み。ハンディタイプのMAGGUARD-HⅡは、自立することが難しい車椅子やストレッチャーに載る患者向けの製品だ。
ハンディタイプのMRI用磁性体検知器「MAGGUARD-HⅡ」
