フォトロンM&Eソリューションズ/新たな価値を生み出す動画ネットワークシステムの挑戦
https://www.photronmandesolutions.co.jp/medical/
フォトロンM&Eソリューションズは、昨年同様、カテーテル室をイメージしてブースをデザイン。今回の展示テーマは「新たな価値を生み出す動画ネットワークシステムの挑戦」で、新製品の遠隔映像配信システム「Kada-Live」のデモ端末を中心に展示を構成していた。
●【新製品】遠隔映像配信システム「Kada-Live」
「Kada-Live」は、「Kada-Rec」で記録したカテ室で発生するさまざまな収録映像をリアルタイムでライブ配信するシステム。「Kada-Live」を活用すると、院内のどこからでも手技の進捗状況などの映像を閲覧することができるようになる例えばカテ室の全景と術者の手元にフォーカスした映像などを院内各所の端末に映し出せる。また、Kada-Live Serverを介して会話や文字チャットによる症例検討などが可能で、さらにKada-Recの収録操作を別のPCからもコントロールできるKada-Live Viewerのアプリケーションも採用。販売開始は本年4月末を予定しており、将来的にはクラウド化して院外に配信するシステムのリリースも計画中である。
遠隔映像配信システム「Kada-Live」
●マルチモダリティDICOM動画ビューワ「Kada-View」
「Kada-View」は、本年4月1日に発売したCT Viewerを新たに採用したバージョン6の新仕様を展示。「Kada-View」は臨床ニーズを反映して採用したもので、Sliding Slab MIP機能により冠動脈の狭窄を迅速かつ簡便に観察できる。Slabの位置、向き、厚さをマウス操作で調整でき、ボリュームレンダリング画像と重ね合わせて表示することで、習熟が必要な冠動脈の追従を容易に行える。同社スタッフは「血管カテーテルの治療中に医師自らがSlab MIP画像を生成でき、冠動脈を確実に観察できる操作性を実現した」と説明。なお、CT Viewerはオプション機能であり、既存ユーザーも新規購入時にも導入が可能である。
マルチモダリティDICOM動画ビューワ「Kada-View」
●透視像収録システム「Kada-Rec」
本年4月末の発売を予定する3世代目の透視像収録システム「Kada-Rec」を出展。新バージョンは、従来の4系統の透視映像収録に加えて、2系統のIPカメラ映像を同時収録できる機能を採用。これにより、オペ室/カテ室の術野映像、嚥下造影、内視鏡カメラ、生体モニターなど幅広い映像を収録できるようになる。映像自体は最大解像度1920×1080pixelの映像信号で取り込み、またファイルは汎用的に使われているMPEG4(H.264)形式で保存するため、WindowsやMacなどさまざまなOS環境で容易に閲覧・編集や出力が可能。記録データは教育用ツールや学会発表資料としての活用もできる。なお、1つ前の仕様の2世代目のシステムは当面、最新型と併売する。
透視像収録システム「Kada-Rec」