Spectrum Dynamics Medical Japan/Breaking Barriers in SPECT セラノスティクス
Spectrum Dynamics Medicalは、スイスに本社を置き、米国、イスラエル、中国の香港と上海、日本の世界6ヵ所を拠点に事業を展開しているCZTベースのSPECTイメージング技術を展開している。同社では、フルデジタル心臓専用半導体ガンマカメラシステム「D-SPECT」シリーズと全身用半導体ガンマカメラシステム「VERITON」シリーズを開発・販売しており、ITEM2024でも同シリーズを中心とした出展が行われた。
●全身用半導体ガンマカメラシステム「VERITON」シリーズ
「VERITON」シリーズでは、これまで同社が日本で販売してきた「VERITON-CT 200」シリーズに加え、「VERITON-CT 300」「VERITON-CT 400」を出展。「VERITON-CT 200」のエネルギーレンジが40~200KeVだったのに対し、「VERITON-CT 300」では最高が300KeVまで、「VERITON-CT 400」では400KeVまで対応が可能になった。
小誌で取材した大阪大学医学部附属病院でもRI治療におけるTheranosticsの研究が進んでいるが、Theranosticsで頻繁に用いられるLu(ルテチウム)のガンマ線のエネルギーが113keVと208keVであることから、「VERITON-CT 200」では208keVのイメージングが不可能であった。しかし、「VERITON-CT 300」「VERITON-CT 400」の登場により、より高感度な画像化が可能となった。
また、「VERITON-CT 400」では、検出器に厚めのものを採用し、より高感度かつ高エネルギー体のガンマ線にも対応できるようになったことで、I-131のイメージングも可能となっている。
ブースに展示された全身用半導体ガンマカメラシステム「VERITON-CT 300」