エレクタ/Hope for everyone dealing with cancer
スウェーデン企業のエレクタは、国内プレミアとして4月12日にITEM2024会場でアンヴェールされたモバイル型X線透視診断装置「ImagingRingモバイルイメージングシステム(以下、ImagingRing)」を中心にブースを展開。小線源治療モバイルイメージングソリューションである「Elekta Studio」の、新たな1ピースとして加わるImagingRingは、個別化医療の発展を推し進める同社による、アダプティブ放射線治療の普及を加速させるだろう。利益の14%を開発投資に当てるという同社の最新技術の展示は、多くの人々が関心を寄せていた。
●【新製品】モバイル型X線透視診断装置「ImagingRing」
子宮頚がん治療オプションとしてのブラキセラピーの現場では、治療全体が病院内の複数の部屋に跨って行われることが一般的だ。患者の移動によって、アプリケータがずれるなどのリスクを受け入れて治療を行うことを多くの医療者が強いられているのが現実である。「Elekta Studio」はアプリケータ、スキャナ、治療計画装置、アフターローダ、画像診断を一つの部屋に収めるソリューションだ。新たに加わった「ImagingRing」はボア径121cmと広く、患者が治療体位の状態でも撮影しやすい一方で、コンパクトなサイズのため、標準的な治療室内での移動が可能なサイズに仕上がっている。欧米に続き、アジア・太平洋地域でもElekta Studioの導入が進められている。
モバイル型X線透視診断装置「ImagingRing」
●小線源治療用アプリケータ「Geneva」「Venezia」
Elekta Studioでも使われる「Geneva」はⅡB期までの子宮頚がん、「Venezia」は進行期子宮頚がんの治療に使われるアプリケータ。Genevaは汎用性の高いデザインが特徴で、治療中の患者の快適さのレベルを高めることができる。そしてVeneziaは子宮頚がん治療だけでなく、ⅠB、ⅡA/B、ⅢAおよびⅣA期腫瘍の治療にも使用することが可能だ。
小線源治療用アプリケータ「Geneva」「Venezia」