EIZO/Making Each Life Visual

EIZO/Making Each Life Visual

https://www.eizo.co.jp

EIZOは今回、「Making Each Life Visual」をテーマに掲げ、医療現場のニーズに応える映像環境の構築・提案について、実機を介してデモンストレーションを実施した。ブースのコーナーは、検査、診察、読影診断、運用・管理などで構成。また、同社の環境対応への取り組みをパネル展示でアピールしていた。

●【初展示】30.5型カラー液晶モニター「RadiForce MX317W」
診察や読影診断のコーナーには、医療現場の働き方改革やAI読影支援ツールをはじめとしたビューワ機能の進化など、読影を取り巻く環境の変化に対応した最新製品を出展した。診察のコーナーでは、入力端子にUSB Type-Cを採用した8メガピクセル(横4096×縦2160ドット)の30.5型カラー液晶モニター「RadiForce MX317W」を初展示。同製品は、USB Type-C端子とLAN端子をモニター背面に設置し、USB Type-Cをモバイルワークステーションなどとケーブル1本で接続するだけで、画像を別モニターに表示することができる。また、モバイルワークステーションへの給電(94W)や有線ネットワーク環境の構築も可能だ。さらに、モニター側面にはUSB Type-A×3ポートとUSB Type-C×1ポートを設け、キーボードやマウス、ヘッドセットなどの使用や別モニターとの接続によるマルチモニター化にも対応。その他、同一画面内のモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示=ハイブリッド表示する「Hybrid Gamma PXL機能」を持つこともトピックである。

30.5型カラー液晶モニター「RadiForce MX317W」

●4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」
検査のコーナーでは、モノクロとカラーをハイブリッド表示する高精細モニターの設置提案や、2023年6月に発売した4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」の展示などにより、多様なモダリティへの展開できることをアピールした。うち「CuratOR MIR-1」は同社初の医用レコーダーで、60フレーム/秒の4K UHD映像信号に対応したBMC(12G-SDI)とHDMIの映像入力端子を搭載し、既存のフルHD装置や今後普及が進むことが予想される4K装置との接続を同機1台で対応可能とした。直感的に操作できる5インチのタッチパネルや、堅牢性にも優れた高速SSD(容量2TB)の採用なども訴求点となる。ブースでは、足で踏むだけでオン/オフが行える専用アクセサリーのフットスイッチ「FS500」の使い勝手も試すことができた。


4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」

●運用・管理コーナーで“情報の見える化”を発信
運用・管理のコーナーでは、「RadiForce MX317W」と2メガピクセルの21.3型カラー液晶モニター「RadiForce MX217」、そしてモニター品質管理ソリューション&キャリブレーションセンサー「RadiCS UX2」とモニター品質管理ソリューション「RadiNET Pro」を使用して、医用画像による“情報の見える化”を訴求した。例えば「RadiNET Pro」にて、読影室や臨床各科、病棟など院内各所に配した複数の端末を一元管理し、院内の「RadiForce」全モニターの管理・運用状況がひと目で分かるダッシュボード機能により、スピーディな状況把握及び情報分析などによって業務の効率化や最適化を図れることを、来場者に向けて発信した。ブースでは、ダッシュボード機能画面における“情報の見える化”をデモ実演で示し、来場者にその効果をアピール。また、長時間使用したモニターと新しいモニターによる医用画像の比較表示なども行っていた。

●環境対応を重視した素材やアイテムでブースを構成
同社は昨年もブース設計の工夫でエコロジーを表現していたが、今年年も継続。2024年のテーマは「環境対応」で、システム壁材やカーペット、LED照明にはリユース品を、展示物などを設置する台にはリサイクル可能な什器を使用。また支柱は、規定品の鉄骨をレンタルして使用した。ちなみに同社は、1985年に欧州で製品の販売を開始して以来、長年に渡って環境負荷の低減に取り組み、2024年にはCDP(企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体)の最高評価である「A」を獲得している。


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