富士フイルムメディカル/「医薬IoTソリューション事業」を開始(2024.3.22)
富士フイルムメディカル(本社:東京都港区)は、富士フイルムの医薬品事業の中核会社である富士フイルム富山化学(本社:東京都中央区)より薬剤の監査・識別業務に関わる製品・サービスを提供する医薬IoTソリューション事業を継承し、事業拡大を目指す。製品・サービスの提供は4月1日より開始する。
継承する医薬IoTソリューション事業は、富士フイルムの画像処理技術を生かした一包化監査支援システム「PROOFIT 1D Ⅱ」(プルーフィット ワンドース ツー)、次世代型薬剤識別システム「PROOFIT iQ」(プルーフィット アイキュー)など、薬剤師や看護師など薬剤の監査・識別業務に関わる医療従事者を支援する製品・サービスを提供している。
<医薬IoTソリューション事業で取扱う主な製品・サービス>
(1) 一包化監査支援システム「PROOFIT 1D Ⅱ」
自動判定技術を用いて、一包化された薬剤の名称と数量を高精度に判定するもので、薬剤師が患者に薬剤を渡す際に、調剤された薬剤の種類と数を確認し、正確性の担保と安全性の確保を行う業務(監査業務)をサポートすべく開発、導入されているシステム。2019年に発売され、現在、約1,300の病院、薬局に導入され、各施設で業務効率化に貢献している。一包化された薬剤を一包ずつ、一錠ずつ目視チェックする監査業務は、薬剤師にとって、集中力がいる大変な業務である。「PROOFIT 1D Ⅱ」はこの一包化監査業務時間を約3割以上短縮でき、効率化を実現、医療DXによる「働き方改革」の一端を担う。
(2)次世代型薬剤識別システム「PROOFIT iQ」
入院患者が持参する服用薬を、スマホで撮影し独自のAI技術で瞬時に高精度に識別する機能を有し、薬剤師や看護師などの持参薬鑑別業務の負担軽減と正確性向上に貢献している。アプリ・スマホ・専用撮影台のシンプルなシステム構成により、手軽に持ち運びができ、院内で場所を問わず鑑別作業が行える点も特徴である。さらに、「PROOFIT 1D Ⅱ」とのデータ連携が可能であるほか、識別した薬の添付文書などを表示する機能、識別した結果をQRコード化して電子カルテや持参薬管理システムなどへ提供できる機能も搭載するなど、薬剤の識別業務以外の関連業務も幅広くサポートする。また本機能は看護師などが、在宅での服用薬の飲み残し(残薬)を確認する際にも有用である。
問い合わせ=富士フイルムメディカル マーケティング部
TEL:03-6419-8033