キヤノンメディカルシステムズ/ラドバウド大学メディカルセンターとフォトンカウンティングCTの臨床研究を開始(2024.2.26)
キヤノンメディカルシステムズ(本社:栃木県大田原市)は、ラドバウド大学メディカルセンター(Radboud University Medical Center、Chair, Dr. Bertine Lahuis、所在地:オランダ ナイメーヘン)と次世代の X 線 CT として期待されるフォトンカウンティング CT(以下 PCCT)の、世界で2台目となる同社装置を用いた臨床研究を 1 月下旬より開始した。
ラドバウド大学メディカルセンターは、患者ケア、研究、教育に重点を置く学術メディカルセンターで、「健康と医療に大きな貢献を」とのスローガンのもと、未来の健康やヘルスケアを形作る革新的な医療を実践している。同センターの放射線科はヨーロッパ有数の研究グループを主導し、150 名を超える研究者とともに患者ケアの提供と、ケアの向上のための先進的な研究に取り組んでいる。
同社は、2023 年 11 月 14 日にラドバウド大学メディカルセンターと共同臨床研究に関する基本合意書を締結し、放射線科の Chairman であるマティス プロコップ教授(Prof. Mathias Prokop)が中心となり、早期の PCCT 実用化に向けた臨床研究を開始した。本臨床研究では、PCCT にて撮影された画像データを用いて、PCCT の持つ特徴である超低線量撮影や造影剤の定量評価など、その臨床的有用性と可能性を探索することを目的としている。
ラドバウド大学メディカルセンター、放射線科、マティス プロコップ教授は、「当センターに導入された PCCT を使用して 1 月に初めて行った肺の臨床検査では優れた空間分解能が確認されました。胸部放射線科医として、当センターにおける診断能が今までの限界を超えて向上されることを期待しています。キヤノンとの協力のもと、PCCT のもう一つの利点であるスペクトラルイメージングの更なる活用を検討しています。サブトラクションやパフュージョンイメージングなどの既存の技術と組み合わせることで、機能イメージングにも取り組んでいきたいと考えます。」と述べている。
問い合わせ=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL: 0287-26-5100